無色と有色の革靴クリームの違いは何ですか?

革靴クリームには無色と有色の2種類がある。

種別 目的・用途
無色クリーム 革の色合いを保つ。買って間もない革靴は無色クリームでOK。
有色クリーム 革の色合いを取り戻す。擦り傷やシミなどを補修する目的でも使われる。補色。

新品の革靴、購入後間もない革靴は無色クリームでメンテナンスし、擦り傷や色落ちが気になり始めてきたら有色クリームに切り替える。最初から有色クリームで捕色するのは間違ったメンテナンスではないが、染色された上に補色することになるため革靴本来の色味や味わいを自分で殺してしまうことになる。ツヤが出たり、色味を常に演出することができるがそのデメリットは押さえた上で行うようにしよう。

無色と有色の靴クリームを使い分けるポイント

無色クリーム

saphir-w

無色の靴クリームには補色する効果がない。しかし油分・保湿といったデイリーメンテナンスを目的とした場合や、色合いを保つために必要なアイテム。主に新品の革靴に使うことが多いが、履き慣らした革靴でも日々のメンテナンスとして必要になる。

おすすめはサフィールノワール(1925)。シアバターを配合しているため塗り込みやすく(個体になりにくく塗り込みやすい)、保湿・油分補給に優れ革にも優しい素材。艶感・輝きを同時に演出してくれるため、たとえ色落ちした革靴に使用してもそれはそれで「味わい」を演出できます。

有色クリーム

有色クリームは革靴が傷付いたときや、色落ちしたときの補色として使う。修理に出すまでもない、かすり傷程度のものなら有色クリームで補色して隠した方が修理費用を抑えることができる。有色クリームの成分は染料と油分が多いため、補色した後にデリケートクリームで保湿することも必要だ。

ただ、サフィールの有色クリームなら保湿も備えているのでこれ一つでオールインワンの働きを兼ねる。クリームの中でもトップの光沢と浸透性を誇るため、保湿クリームを使わなくてもOK。有色クリームを塗り上げた後、先程の無色クリームで蓋をするように仕上げると更に艶感が増しておすすめ。

ただ基本は無色クリームだけで栄養補給は足りているので、塗るものを増やせばメンテナンスとして正しいかというとそうではない。