転勤がない企業と聞いていたのに…持ち家・マンションはどうすれば

「転勤」と聞くと、「何か悪いことしたのか?」「出世をするために」と言われているが、私の場合は後者である。

30歳になる手前のときに、とある地方の営業所の活性化に会社から異動を命じられた。当時の私は、都内で営業成績を上げていたため異動はないだろうと思っていたし、新卒でこの会社を選んだ理由も「転勤がない」ことで有名だったからだ。そのため、早い段階でひとり暮らし用のワンルームマンションを購入していた。

それを経験した今だから言えることだが、転勤も悪いものではないし色々と面倒になることも多かったが、私としては転勤で得ることも多かった。今回は転勤の際の良かったこと・困ったことを紹介しよう。

転勤の良かったこと・困ったこと

「転勤」と聞くと軽蔑する人も少なくないだろう。私も転勤はしないように都内で営業成績を上げようと励んでいたことは事実である。しかし、転勤でしか得ることができないこともあった。

転勤を経験して良かったこと

地方ならではの良さを感じられる

旅行とは異なり、ある程度の期間をかけて滞在することの多い転勤はその土地の良さを徐々に感じ始める。私の場合は、東京から神戸へ転勤し、神戸の支店で支店長を3年程任され住んでいた。移り変わりの早い都内とは異なり落ち着いて住むことができた。

神戸と言っても、東京と比べれば何もかも安いし、「日本」であることに変わりはないので生活上の不自由は何も無かった。

交流の幅が広がる

転勤し始めの頃は営業所内の同僚と飲みに行くことが多かったが、慣れてくると週末は一人で繁華街に飲み行くこともあった。その度に横の席になる人に話しかけたりして交流の幅を広げていた。「都内から転勤で来ました」などというと物珍しそうに良くしてくれたことを今でも覚えている。

リスタートできる

私の中で「転勤」はリセットする手段としても考えている。いくら都内で営業成績を上げていても、その土地では東京の実績が通用しないことがままあった。特に関東と関西の営業スタイルは大きく異なるし、「東京もんが!!」と怒鳴られて門前払いを食らうこともあった。

0から始める感じは初心に戻るかのような気分にさせてくれるし、その土地に赴任して一本目の成約は、新卒当初のことを思い出す何か懐かしい感覚があった。

出世に近づく

転勤してリスタートした後の成績ほど、会社の評価が上がるものはないように思う。「都内だから営業成績が上がっていた」のではなく、「あいつだから営業成績が上がった」と思われることが多い。特に活性化のための異動は会社として求めているポイントはここ。

転勤が決まって困ったこと

購入したマンションをどうするか?

私はひとり暮らし用のワンルームマンションを購入していた。何年後かに戻って来ることを見越して、賃貸民泊などの資産活用としても考えてみたが、「不動産投資は片手間でやるものではない」と得意先である不動産投資会社の社長から伺ったことがあったので断念。また自分でもマンション売却と賃貸のシュミレーションをして調べた結果、やはり今の仕事がうまくいっている以上よそ見はしたくないと思い売却を決意した。

確かにせっかく買ったマンションを手放すのはもったいないかもしれないが、ワンルームマンションは当時かなり売りやすくなっていたのでタイミングも良かったのかもしれない。

行きつけがなくなる

就職する前から住んでいたこともあり、美容室・スポーツジム・病院といった行きつけの場がなくなってしまったことが意外と不便に感じた。特に美容室に関しては信頼関係があったため、髪を切る際には要望を言わなくてもいつもどおり切ってくれることはありがたかった。

土地に慣れるまで時間がかかる

都内は近くに何でもあることが当たり前のように感じた。コンビニ・ジム・駅といったものは徒歩圏内でいけるところにあった。そんな融通がきくのは都内ならではだったように感じた。車なしでは生活するのに不便だったように感じることが地方では多かった。また、ジムやデパートとかは主要都市にしかないことも地方ならではかもしれない。

都内とは営業の仕方が異なる

地方に行ったことで営業のスタイルも少し変えることも必要になった。ガツガツした営業スタイルは地方にはウケが悪かったように感じた。都内でももちろんだが、地方ほど新参者に対する扱いは慎重になっているのか最初から距離を感じることが多かった。

特に私が赴任したのは神戸(関西全般)だったので、手荒い対応を受けたり、東京での営業方法がまるで通じないので困惑することも多かった。

転勤を通じて

地方の営業所の活性化のため、異動に出された私は出世しか考えていなかったこともあり自分勝手になっていた。そのため、1年程は上手くいかないことが多かった。

営業所として結果が出るようになってきたのも私が周りの人のことを考えるようになってからだ。求められるべきは、周りの人の成長が一番の会社の利益になる。特に転勤で来た私の立場としては活性化部隊とも言える。いずれまた都内に戻るかもしれない私は限られた期間の中でどこまで営業所内の人の成長に携われるかが会社として求めていたことだと感じた。3年で都内に戻ってきた私は、転勤している間は出世のことを忘れるぐらいガムシャラにやっていた。

参考:東京→沖縄へ異動!家族は連れて行く?!引越し方法等まとめ