スニーカーのように歩きやすく、それでいて上質な外観の靴がほしい。
そんなビジネスマンの声に答えるのが、世界トップレベルのカジュアルシューズメーカー「Clarks(クラークス)」です。
その魅力と、おすすめの革靴をご紹介します。
Clarks(クラークス)とは
クラークスはイギリスに本拠地を置く、カジュアルシューズブランドです。
毎年4500万足を超える靴の製作・販売を手がけ、グローバルに展開しています。
創業は1825年。
サイラスとジェームスのクラーク兄弟が作ったスリッパがきっかけです。
このとき2人が手がけたスリッパは、カジュアルシューズの始まりともいわれています。
シデの木材から手作業で木型を削り出す高度な技術と、最新のテクノロジーや材料。
これらをミックスさせ、時代に合ったシューズを開発しています。
クラークスの象徴は、ネイサン・クラークがデザインしたデザートブーツ。
1950年に発売されたこの靴は、流行りにとらわれない「サステナビリティ(持続可能性)デザイン」としても有名です。
SDGs(持続可能な開発目標)への積極的な参加
「SDGs(エスディージーズ)」とは、「持続可能でよりよい世界を目指す」国際目標のこと。
2015年9月の国連サミットで採択され、2030年までに世界で達成すべき17の目標が掲げられています。
クラークスはその内5つの目標に焦点を当て、様々な方法で環境負荷の削減に取り組んでいます。
その中で2つをご紹介します。
1:処分予定の靴を再利用
2008年からユニセフ(国連児童基金)と連携し、古くなった靴や不要になった靴の再利用に取り組んでいます。
これまでに埋め立て処分されるはずだった1,800トン以上(約200万足)の靴を再利用。恵まれない子どもたちを支援してきました。
2:地球環境に配慮された安全安心な革を使用
使用するレザーの90%以上を、LWG認証を受けたタンナーから調達しています。
LWG(レザー・ワーキング・グループ)とは、皮革産業の国際団体。地球の環境への配慮や、消費者にとって安全な革の供給を目的としています。
さらにタンナーとは、皮をなめして革にする業者・人のこと。
LWG認証は、積極的に環境負荷の軽減に努めているタンナーでなければ取得できません。
クラークスの靴を履けば、間接的に地球環境の保護と維持に貢献している、と言えるでしょう。
カジュアルシューズメーカーならではの機能性
クラークスは人間の足について、長年の研究を重ねてきました。
乳幼児から老人になるまで足がどのように変化するのかを観察。
足の生体力学を研究してきたのです。
足を健康に保つために必要なことは何か。クラークスが出した答えが、独自のクッション性能です。
快適な歩行をサポートするクッション性能
「Cushion Plus」は、二重密度の衝撃吸収クッションを配した、クラークス独自の技術です。
足裏の親指の付け根(母指球部)は、歩行時に体重の2.5倍の圧力がかかるといわれています。
そこの衝撃を吸収することで快適性を向上させ、足への負担を軽減しているのです。
「Cushion Soft」では、衝撃を吸収する高反発フォームをインソールに採用。
フォーム材の組み合わせと密度をデザインごとに調整することで、スタイルが変わっても同じ履き心地の良さを可能にしました。
防水透湿素材で雨でも安心
さらに一部の商品では、「GORE-TEX®(ゴアテックス)メンブレン」を搭載。
薄いフィルム状の膜に、小さな孔が開いています。
この孔は、外からの水滴は通さず中の水蒸気は外へ出せるすぐれもの。
雨や汗に強いので、カジュアルシューズのように快適な履き心地を楽しめます。
サイズの選び方
実際に革靴を選ぶ前に、サイズについて確認しておきましょう。
靴のサイズ表記や採寸方法は、ブランドや靴の種類によって異なります。
一般的には、
革靴メーカー:木型や、履く人の足の全長に基づいた表記
スニーカーメーカー:靴自体の大きさ(靴の外寸)
ですが、統一はされていません。
足長25cmの人が、ちょうどいいと感じるサイズを25cmとする「足入れサイズ」を採用するブランドもあります。
「この靴は27cmだったから、他の靴でもこのサイズで」といった選び方はおすすめしません。
クラークスジャパンでは、表記がUKサイズで統一されています。
日本サイズはUKサイズの換算表記ですので、あくまで目安と考えましょう。
クラークスの革靴おすすめ15選
クラークスの革靴から、ビジネスに使いたい15足をピックアップしました。
Ronnie Cap / ロニーキャップ
フォーマルになりすぎない外羽根式プレーントゥです。
オンオフを問わない、汎用性の高さが魅力。
ソールはサーモラバーで、しなやかさとグリップ力を両立しています。
初めてのビジネスシューズにもおすすめです。
Ronnie Walk / ロニーウォーク
1953年に登場、大ヒットしたデザインの復刻版。
英国靴らしい、スタンダードなプレーントゥです。
靴底をラバーに変更し、高グリップ力と軽量化を実現させました。
履き心地と快適性をプラスし、現代のニーズに最適です。
Ronnie WalkGTX / ロニーウォークGTX
1953年に登場した商品が、現代風のアレンジを経て復刻。
当時のイギリスで大ヒットした、正統派のプレーントゥです。
アウトソールをラバーにし、防水透湿素材「ゴアテックス」を搭載したことで、全天候に対応できます。
Ronnie Limit / ロニーリミット
1953年に登場したヒット商品を復刻したウィングチップ。
ブロークデザインと履き心地を、現代風にアレンジしています。
クラークスのドレスシューズを代表する商品です。
Ronnie Step / ロニーステップ
1953年に登場したモデルをベースにした、トラッドなローファーシューズです。
アッパーと中敷に天然皮革を多く使用しています。
ラバー素材のアウトソールを装備し、グリップ力を強化しながら軽量化を実現しました。
カジュアルシーンで使いたい1足です。
Bensley Cap / ベンスリーキャップ
1足は用意しておきたいストレートチップ。
普遍的なデザインで、ビジネスでもフォーマルでも活躍します。
「Ortholite(オーソライト)」という中敷きを採用、これにクラークス独自の技術をプラス。快適な履き心地が1日続きます。
Bensley Lace / ベンスリーレース
ベーシックなプレーントゥですが、明るい色合いでカジュアルシーンにぴったりの1足。
2.5cmのポリウレタンソールは、軽量でしなやかな返りが特徴。抜群の履き心地を提供します。
Bensley Run / ベンスリーラン
スマートな足元を演出できる、長めのノーズとスクエアトゥ。
上質なスムースレザーと、クラークス独自の快適機能を取り入れた中敷を採用。
優しく包み込むような履き心地を約束します。
Bensley Step / ベンスリーステップ
光沢感のある上質なスムースレザーがスタイリッシュなローファー。
履き口の両サイドにサイドゴアが配され、脱ぎ履きの多い人におすすめです。
Oliver Cap / オリバーキャップ
手仕上げした高級レザーを採用した、ベーシックなキャップトゥ。
レザーソールに組み合わせたラバーが、グリップ力と履き心地を両立します。
Oliver Lace / オリバーレース
1953年に発売された「Craft master」コレクションの復刻モデルです。
手仕上げによる質感と光沢が魅力の高級レザーを採用。
さらに「Cushion Plus」も搭載しています。
Oliver Limit / オリバーリミット
上品な内羽根セミブローグシューズです。
伝統的なイギリス靴を堪能できる「Craft master」コレクションの復刻版。
クラークスの最新機能で、1日中履いても快適な1足です。
Helston Limit / ヘルストンリミット
クラークスらしい、コンフォートソールを搭載した1足。
質感と光沢感のある高級レザーを使用したウィングチップです。
英国靴の風格と歩きやすさが両立。ビジネスシーンだけでなく、週末の外出にも活躍します。
Helston Walk / ヘルストンウォーク
シンプルなプレーントゥにパーフォレーション(飾り穴)を配し、デザインのアクセントと通気性をプラス。
こちらの靴も「Cushion Plus」や軽く滑りにくいEVAソールを組み合わせ、ビジネスから外出まで活躍します。
Becken Cap / ベッケンキャップ
通勤や外出に最適な、外羽根ストレートチップ。
EVAのソールのおかげで軽量かつ柔軟性が高いことが特徴です。
「Cushion Soft」がさらなる快適な履き心地を約束します。
まとめ
1日中歩くビジネスマンにとって、革靴の履き心地はとても重要です。
もしスニーカーのような柔らかい履き心地を求めるなら、ぜひクラークスの革靴を試してみてくださいね。