コードバンの革靴の手入れ方法・おすすめクリーム

コードバンとは、馬の臀部(お尻)の裏革。これを使用した革靴は非常に高価で、馬一頭から一足分しか取ることができないほど貴重な素材。

価格としては一足10万円以上は優に超える。しかしそのイメージとは裏腹に、決して「手入れが難しい」というわけではないのだ。価格が高い・貴重な素材、そう聞くと手入れが難しく初心者が手を出すべきではないのかと思われがちだが、その固定概念は今日変えてほしい。

コードバンは、分類的に「スウェード生地」にあたり、一般的な繊維の流れ(牛革は水平方向)とは異なり、表面から見て垂直に鞣して寝かせられている。この独特の製法によって、普通の革とは異なる輝きが作られているのだが、それを頭に入れて手入れを行えば、コードバンの革靴も難しくはない。

コードバン革靴の購入直後の手入れ方法

コードバンは耐久性そのものは高いものの、水に弱く、特に購入したばかりの状態は最も色落ちしやすい。そのため、革表面を水ジミから守る、アリニン仕上げ専用のクリーム「M.MOWBRAY アニリンカーフクリーム」がおすすめ。

「アリニン仕上げ」とはコードバンのように革本来の特徴を生かすために、あえて繊維表面の塗装レベルを落として、輝きを維持させる仕上げのこと。そのため、水にめっぽう弱い特徴がある。しかしこのM.MOWBRAYのクリームは、無色透明で繊維の風合いを殺さず、革表面をしっかりガード。アリニン仕上げの特徴を生かしながら、輝きを放ち、水害からも守ることができるのだ。

特にコードバンの革靴を購入したばかりの方は、革のレベルは落ちていないが、雨が降ったら即終了の状態のはずなので、M.MOWBRAYのアニリンクリームは必ず持っておきたい。

特に光沢・ツヤの出方については高い評価を得ているクリームなので心配はないだろう。

使い込んだコードバン革靴の手入れにおすすめのクリーム

一方、ある程度使い込んだコードバンの革靴の場合、コードバン専用の色付きクリームがおすすめ。特におすすめなのは「サフィールノワールコードバンクリーム」。

クリームというよりかは「ワックス」ほどの硬さががあり、コードバンの起毛を寝かせて光沢を出すのにはちょうどよい力の強さがある。指に取って革に押し込みながら手入れするのがポイント。ペネトレイトブラシで塗り込むと、コードバンの繊維の特質上、起毛が起こりやすくなるためだ。

しっかり塗り込めたら柔らかい馬毛で仕上げ。

このように、コードバンはその繊維の特性を理解することが最も重要で、手入れそのものが難しいというわけではない。またここで紹介した2つのクリームも、M.MOWBRAYが1000円、サフィールが2000円なので、メンテナンス費用も他の靴と変わらない。もちろんこの二つのクリームは違う革製品にも使用できる。