アシックス「走れる革靴」ランウォークの口コミと評判

「走れる革靴」、「スニーカーのような履き心地」。
優れたフィット力と抜群の快適性で、歩き回るビジネスマンに絶大な支持を受けている靴があります。
それはアシックスから発売された「RUNWALK(ランウォーク)」です。

アシックスはスポーツシューズだけではありません。
スポーツ用品メーカーだからこそ、スニーカーのように柔らかく、足に馴染む革靴が生まれたのです。
その魅力をご紹介します。

アシックスのRUNWALK(ランウォーク)とは

「RUNWALK(ランウォーク)」は、アシックスが手がける高機能ビジネスシューズです。
1994年に誕生、「走れるビジネスシューズ」のキャッチコピーで一躍有名に。
この靴には、アシックスが培ったスポーツシューズのテクノロジーが、ふんだんに盛り込まれています。

その前に、アシックスの歴史を少し。
株式会社アシックスは、兵庫県神戸市に本社を置くスポーツ用品メーカーです。
創業は1949年、鬼塚喜八郎が鬼塚株式会社を設立。バスケットボールシューズの製造販売を始めました。

「もし神に祈るならば、健全な身体に健全な精神があれかしと祈るべきだ
 (“Anima Sana in Corpore Sano”)」(帝政ローマ時代の風刺作家、ユベナリス)

この言葉に感銘を受け、「スポーツによる健全な青少年の育成」を目的にスポーツシューズ生産を開始。
そして原語「Anima Sana in Corpore Sano」の頭文字をとり、現在の社名「ASICS」となったのです。

1953年にはマラソンシューズを開発、スポーツ業界に広く認知され躍進をとげます。
1992年に有森裕子、2000年では高橋尚子らがアシックス製シューズで活躍したことは、記憶に新しいですね。

ランウォーク・タグ

世界で活躍するスポーツシューズで培った技術。
それをふんだんに投入した新しい分野のビジネスシューズが、ランウォークです。
そのテクノロジーをひも解いてみましょう。

走れる革靴「ランウォーク」は他の革靴と何が違う?

ランウォーク見た目

外観はクラシックな革靴

写真を見ると、ほとんどの方がこう感じるのではないでしょうか。
「この革靴がアシックス?もっとカジュアルだと思っていた」

ランウォークの外観はクラシックな革靴そのもの。
外観では一般的な革靴と見分けがつきません。
クラシックシューズを参考にしたシャープなラストを採用、スーツスタイルにマッチするシルエットを実現しています。

通常「履きやすい」「歩きやすい」革靴は、カジュアルな印象になりがち。
しかしランウォークは、ビジネスシーンでも違和感がありません。

アッパーは高級感のある良質な天然皮革を使用しており、履き込むほど足になじみます。
手入れで長持ちすることも魅力のひとつです。

足底(アウトソール)に「特殊ジェル」を搭載

ランウォーク足底

靴底には、ランニングシューズの技術を応用した高機能アウトソールを採用。
EVAスポンジや衝撃緩衝材「GEL」を搭載。
衝撃を吸収しつつソールの反発力を生かして、歩行をサポートしています。
これはまさにランニングシューズのテクノロジーです。

中敷き(インソール)はランニングシューズ同様の素材

ランウォーク中敷き

ランニングシューズにも使われるオーソライト中敷。
スニーカーなどで使用されるこのインソールは、クッション性に優れ、疲労を軽減します。
通気性・耐久性に秀でているのもポイントです。

革靴表面は防水透湿性に優れた「ゴアテックス」

ランウォーク・ゴアテックス

アッパーライニングに、「ゴアテックス」を使用している革靴もあります。
防水透湿素材なので、猛暑でも雨天でも、靴内の快適性を維持。

歩くビジネスマンにとって、これほど頼れる革靴が他にあるでしょうか。

カジュアルでもOK! ランウォークの履き心地

アッパーは他と同じように革でできているため、足を包む感覚は、革靴と全く同じです。
むしろGELクッションが負担を軽減してくれますので、レザーソールの革靴より快適に感じるほど。
実際にアスファルトを歩いて足を付けた瞬間、「走りやすさ」を実感できますよ。

雨の日でも滑らない

足底(アウトソール)がゴム製のため、雨の日でもしっかり地面を捉えて滑りません。
また、足をつく度に鳴る「カツカツ」とした音がありません(これは人によってはさびしく感じるポイントかもしれませんね)。

自転車を漕ぎやすい

私は自宅から最寄りの駅まで、自転車で通勤しております。
これまでの革靴だと、動き始めや急いでペダルを踏み込んだ際に、滑って外してしまうことがありました。
しかしランウォークはグリップ力に優れているため、ランニングシューズを履いているような感覚で踏み出せます。

パターンオーダーも可能、修理は公式がおすすめ

いくら耐久性に優れているとはいえゴムソールであるため、経年劣化は避けられません。
ランウォークは特殊素材を使用していますので、通常の靴屋では代替素材の修理となります。

修理・メンテナンスに関する内容・費用について、アシックスのカスタマーセンターに電話相談をしました。
(2016年時点での回答ですので、ご参考程度にどうぞ)

ランウォーク修理案内

靴はどこへ持っていく?

足底が擦れてきて全体を取り替えることになった場合、アシックスの直営店「アシックスウォーキング」に持って行く必要があるとのことです。

修理期間は?

靴の状態によりますが、最低1ヶ月を見積もると良いそうです。

修理代金は?

足底を全部替えると、1万~2万円が修理相場とのこと。

修理できない可能性は?

修理できるかどうかは、直営店に預けてからの判断になります。
型番によっては(製造から5年以上経っているタイプ)はパーツが製造されていないため、修理は不可能とのこと。

ランウォーク自体が1~3万円の価格帯。となれば余程の愛着が無い限り、新しいものを買った方が安く付く可能性は高いでしょう。

アシックスのビジネスシューズおすすめ15選

ランウォークの豊富なバリエーションの中から、ビジネスに最適な革靴を厳選しました。

ストレートチップ

ランウォーク WR15UT メンズ

ビジネス用に1足は用意しておきたいストレートチップ。
WR15UTはコストパフォーマンスに優れた、3Eラウンドラストの内羽根ストレートチップです。
(ラスト:木型のこと。Eの前につく数字が大きくなるほど横幅が広くなります)
選択に迷った場合は、こちらを選べば間違いありません。

ランウォーク WR813R メンズ

アッパーに高品質なキップ(牛革)を採用。
ライニングにも牛革を多く取り入れた、こだわりのシリーズです。
(ライニング:アッパーの内側、肌にふれる部分)

ランウォーク MB024B G-TX

シャープなラウンドトゥが美しい一足。
防水透湿素材「ゴアテックス」を搭載し、雨の日でも安心なビジネスシューズです。

ランウォーク WR421S G-TX

4Eウィズのストレートチップです。
(ウィズ:Width、足囲。靴の横幅のことです。日本ではワイズとも呼ばれます)
「ゴアテックス」が雨を防ぎ、足部の樹脂製トラスティックが靴のねじれを軽減。
反発性に優れたミッドソール材が、歩行を強力にサポートします。

ランウォーク WR819P G-TX メンズ

防水機能を備えた内羽根ストレートチップです。
高い反発力を効率よく歩行エネルギーに変換する「スピーバ」をつま先とかかとに装備しています。

プレーントゥ

ランウォーク WR611L G-TX

ストレートチップの次にフォーマルとされ、ビジネス用途にも最適なプレーントゥ。
「ゴアテックス」を贅沢に使った、急な雨でも安心な1足です。

ランウォーク WR614T G-TX

防水機能を有した、オーソドックスな外羽根プレーントゥ。
3Eウィズのラウンドラストを採用しており、足幅の広い人でも快適に履けます。

ランウォーク MB011A

甲革に品質のよいキップレザー、ライニングにも牛革を多く採用した上品なモデル。
湿気の吸収・放散を繰り返すオーソライト中敷を装備し、湿気の多い時期でも快適です。
反発力のあるミッドソールが歩行をサポートします。

ランウォーク MB053C

甲革に風合いの良いキップレザー、裏材も天然皮革を採用し、吸湿性に優れます。
2Eウィズのラウンドラストは、ややほっそりとした足型の人に最適。
中足部の樹脂製トラスティックや、オーソライト中敷が疲労を軽減します。

ウィングチップ

ランウォーク MB013A

華やかさのあるウィングチップは、カジュアルやパーティーシーンにも最適。
3E仕様のラウンドラストで、足入れの良さは抜群です。

ランウォーク MB055C

セミスクエア型のシャープなラストが、引き締まった足元を演出。
オーソライト中敷が吸湿・拡散性を高めています。
さらに樹脂製トラスティックを使用してねじれを軽減するなど、機能性も抜群です。

Uチップ

ランウォーク WR612L G-TX

Uチップはカジュアルシーンに最適。1足あれば着こなしのバリエーションが広がります。
外観はトラッドですが、ゴアテックスによる防水機能を有しています。
ヒールには「GEL」を内蔵、歩行の衝撃を緩和してくれます。

ランウォーク WR410L G-TX

4Eウィズで広い足幅に対応したUチップですが、つま先はスクエア型のシャープな仕上がり。
ソールのかかとにクッション性と反発性を供え持つ、「GEL」と「スピーバ」を使用しています。

スワールチップ

ランウォーク MB096D

スワールチップは、足が細長く見えるスマートなシルエットが特徴。Uチップから発展したデザインです。
シャープな印象とは裏腹に、3Eの幅広ウィズラストを採用しています。

ランウォーク WR416S

スワールチップにスクエアラストの、ほっそりとした1足。
ですがウィズは幅広い4E、快適に足を入れることが可能です。
「GEL」や樹脂製トラスティックを内蔵していますので、歩行の快適さも追求されています。

アシックス・ランウォークはどんな人におすすめの革靴?

アシックス・ランウォークは、毎日歩き回るビジネスマンに最適な靴です。
機能性に優れ、革靴ながら「走れるフォーマル」のキャッチコピー通りに行動できるでしょう。

ただし、革靴における「ブランド」を重視したものではないことにご注意ください。
もちろん、見た目がチープということはございません。
非常に緻密かつ技術的に優れた繊細な縫製を、ぜひ履いて味わってみてくださいませ。