ユニオンインペリアルはイタリアのシューメーカーが日本に技術提供して制作された革靴である。2008年にハンドソーンウェルト製法を採用したユニオンインペリアルを発売して人気を集めている。革には世界最高級のひとつであるフランスのアノネイ社を採用、光沢もあり丈夫さを兼ね備えたボックスカーフを主に使用された靴が多いのも特徴である。
ユニオンインペリアルの特徴と種類
ユニオンインペリアルの特徴
創業以来、世界に誇る靴づくりを目指して、商品開発をしてために多くの機械・製法・技術といったものをイタリアの靴産業から吸収していった。また、マッケイ製法、モカ縫いの技術の先駆者であるイタリアのブランド「マレリー」と技術提携している。マレリーは日本人の足型や歩行に合わせた履き心地を考えて作られている。
日本人のためのマッケイ製法
マッケイ製法とは、アッパーとアウトソールを直接縫いつける製法。シンプルな上にアウトソールに直接縫い付つけた結果、屈曲性が良く無駄がなく軽量なつくりとなっている。履きこんでいくうちに馴染みやすいのも特徴とされている。最近ではマッケイ製法を応用してアウトソールとの間に中物を詰めてクッション性を高めた革靴も作られている。マッケイ製法の欠点でもあるクッション性もカバーされた。
九分仕立て
オールハンドメイドで行われる製法のアウトソール付けの1部分のみを機械で縫うことを意味している。とはいったものの工程の十のうち九は手作業で行われているため、オールハンドメイドと遜色なく大量生産を実現させ靴の値段を安価に済ませているのも九分仕立てのおかげかもしれない。
ユニオンインペリアルの種類
ストレートチップ
革:カーフ
つま先にかける光沢はボックスカーフならではだろう。ソールも薄いため、全体的に細身でスタイリッシュな印象を受ける。
モンクストラップ
革:牛
少し武骨さを感じるつくりが味が出ているように思える。足幅も3Eと広めになっているため日本人でも安心のゆったりとした履き心地である。
パンチドキャップトゥ
革:カーフ
ストレートチップの見た目にレース部分にパンチの装飾は上品さを際立たせる。こちらも幅は広めのためゆったりと履ける革靴となっている。
ユニオンインペリアルはどんな人に向いている?
オールハンドメイドに近い九分仕立てを味わいたい人に向いているように感じる。全て手作業で行われている革靴はどれも値段が高くなってしまいがちだが、九分仕立てによることで生産性を上げることで価格が抑えられていることもある。また、アノネイ社のボックスカーフは世界の革を扱う会社でもトップにいる。値段以上の素材と技術を感じれる一品だ。