ベッタニン&ベントゥーリは世界中の革靴の中でも軍を抜いて丈夫な構造で有名。その頑丈さ故、レースアップシューズにもよく用いられているほどだ。革はカーフをメインとしている。創業者であるジョゼッペ・ベッタニン氏は「神の手を持つ男」と言われ、高い技術とスピート兼ね備えた職人だ。その神の手は代々受け継がれている。
ベッタニン&ベントゥーリの特徴と種類
ベッタニン&ベントゥーリの特徴
ベッタニン&ベントゥーリはカデノン製法を得意としている。イタリアでは、グッドイヤー製法やマッケイ製法が有名だ。しかし、カデノン製法を知っている人が少ない理由のひとつがこの製法が創業者であるベッタニン家しか使える職人がいないことが理由である。
カデノン製法
ノルヴェジェーゼ製法の原型とも言われている製法で、分厚いソールを手縫いで行い、ステッチを三つ編みのように装飾する。その製法は非常に高い技術が必要になるが、その分、仕上がりが非常に頑丈なつくりとなっている。イタリアの革靴と聞くと細身でスタイリッシュな印象があるが、それとは違い無骨で丈夫なつくりを売りとしている。また、ソール部分には立体的にし、クッションを入れることで履き心地にも考慮されたつくりとなっている。
ベッタニン&ベントゥーリの種類
ストレートチップ
革:牛
無骨そのものを代表する仕上がり。シンプルな中にも造り込まれた繊細さと頑丈さを感じる一品。
モンクストラップ
革:カーフ
独特なシワのあるカーフレザーを使用している。革も分厚く、細部にまでその頑丈さを感じる。無骨な印象は見た目と履き心地からも感じ取ることができる。
チャッカブーツ
革:カーフ
グッドイヤー製法で作られたチャッカブーツ。ベッタニン&ベントゥーリの魅力を引き出すにはブーツタイプが一番かもしれない。
ベッタニン&ベントゥーリはどんな人に向いている?
「丈夫な革靴」「ずっと履き続けられる革靴」を求める人にはベッタニン&ベントゥーリは最適なパートナーになる。どの製法であっても無骨で頑丈なつくりは変わらず、ハンドペイントにも力を入れている。しかし「丈夫であること」と「手入れが不要」とは全く別のことなので勘違いしないように。しっかり手入れをして始めて革靴は長持ちする。従って、値段的な面もあるが、初心者にはあまりおすすめできない。