今回は、カルミナというスペインの最高級既製靴について解説する。グッドイヤーウェルト製法という、日本だと「スコッチグレイン」が採用している特殊な縫製技術を用いた革靴だ。
カルミナの特徴や種類について
カルミナの特徴
1997年に設立された革靴のブランドとしては比較的に若いブランドだ。だが、その若いブランドにも関わらず、認知度はヨーロッパ諸国、アメリカ、日本と広めてきている。
そんな「カルミナ」はデザイン性や、「グッドイヤーウェルト製法」による履き心地の良さが人気を生んでいる。
カルミナの価格
5万円以上と価格として安いものではない。カジュアル靴として「スエード靴」に最高級生地を使っている。革の展開も多く、クロコダイル革の靴に関しては14万円以上にもなる。
カルミナのつくり
「グッドイヤーウェルト製法」はソールとアッパー部分が直接繋がっていないつくりである。そのため、赤い線を境目にしてアウトソール(足底)を単体として切り離して交換することができる。革靴の手入れとしてはうれしいことである。革の手入れができていればかなり長く履ける靴だ。
また、それだけにはとどまらず、アウトソールとインソール(中敷き)の間に中物としてコルクが挟まれている。その分、重くはなってしまうが、コルクのクッション性により履き心地や長時間の歩行でも足が痛むことを軽減してくれる。また、製法に気を使っているため、価格が高くなってしまうことも欠点になってしまう。
カルミナの種類
パンチドキャップトウ
革:牛
デザイン性としてはパーティなどで履く機会になるケースも見られる。かなりカジュアル目であるが、外資系の企業などでは好まれている形である。
モンクストラップ
こちらはストラップがダブルのものだ。
革:牛
モンクストラップ
こちらはストラップがシングルのものだ。
革:牛
どちらもつくりとしてはほとんど同じである。自分の好みに合わせてシングル・ダブルを選んでみるのも良いと思う。
カルミナはどんな人に向いている?
スペインの革靴でデザイン性と履き心地を求めるのであればこの革靴である。クッション性にも優れており長時間はいて疲れるにくいことから営業マンには向いてる印象だ。決して安い革靴ではないもののその技術力に関しては確かなものを感じた一品だ。