エドワードグリーンはイギリス革靴の中でも「紳士靴の最高峰」と言われている。英国シューブランドはC&Jやジョンロブなど名だたるメーカーがひしめき合うが、その中でも100年以上の歴史を誇っている。
紳士靴として評価されているため、ビジネスシーンで活用しやすいデザインが多い。言い換えるとブーツや突飛なデザインは少なく、堅牢な英国革靴を象徴するものが目立つ。最高級革のカーフスキンを用い、全て手作業で製作されている。
エドワードグリーンのラインナップ
チェルシー(CHELSEA)
エドワードグリーンの代表的なデザインモデル「チェルシー」。製法はグッドイヤーウェルテッド、ラストE82を使用。全体的にシャープであるが革に艶があり丸みを帯びているようにも見え優しさを感じられる。アウトサイドからトゥ部分にかけての曲線が緻密で美しく、コアな革靴ファンからは非常に評価が高い。フォーマルシーンもカジュアルシーンも万能なモデルだ。
アスキス(ASQUITH)
チェルシーに対してオフシーンで使用するのに適している「アスキス」。製法はグッドイヤーウェルテッド、チェルシーと同じラストE82を使用。見た目はブラックだが、深い濃紺のデザインとなっておりジーパンやカラーパンツにも合わせやすい。もちろんスーツにも相性抜群だが、カジュアルシーンで是非着用してほしい。
ドーバー(DOVER)
ドーバーの特徴は、Uチップを作り上げている「スキンステッチ」。スキンステッチとはU部分(モカ)を革の内側から手縫いでしっかり縫製していく製法のこと。
このデザインは良い革でないと裂けてしまい、かつ非常に高い技術・スピードを要するため、革や靴そのものの価値を判断できてしまう。使用されている革は最高級のカーフ・スウェード。
エドワードグリーンに向いている方
エドワードグリーンは安くても価格が15万円以上。クロケット&ジョーンズやポール・スミスなどのイギリス革靴と比較するとかなり5~8万円近く位が上がるブランドレベルなので購入は慎重に。
デザインで選ぶ革靴とは異なり、革や革靴そのものを愛する方に好まれる。ブランドを見せびらかせたい、見栄を張りたいというならアメリカ革靴のようなデザインの主張が強いものを選んだ方がいいだろう。