フランチェスコべニーニョはイタリアの革靴ブランドの中でもコストパフォーマンスに優れた革靴だ。花飾りであるメダリオンに凝った革靴を多くつくっている。足を包み込むような製法の「マッケイ製法」をベースとして作られてる。軽量かつアッパーの装飾、色合いも追求しているイタリアの技術を価格以上に詰め込んだ革靴である。
フランチェスコべニーニョの特徴と種類
フランチェスコべニーニョの特徴
イタリアの革靴は全て工芸品かのような美しさやカラーリングに気を使っているブランドが多い。フランチェスコべニーニョもそのひとつである。他の「フェラガモ」や「サントーニ」はどれも値段としては8万円以上も超えてくる。一方、フランチェスコベニーニョの価格として4万~5万円で抑えられているものが多い。安くてもその技術は確かなものでOEM生産で他のブランドを受託生産していたこともある。
ムラ感のあるパティーヌ加工
「アッパーはキャンパスだ」とイタリアの靴職人は口を揃えて言っている。
アッパーの塗装は、一番の技術の見せ所でもある。光沢・ムラ感を貴重としたパティーヌはその技術の賜物である。何度も職人の手により塗り重ねられて色は他では味わうことができない。そんな工程でできるムラは職人が考えられた、あえてのムラである。単色で味気のない革とは異なりパティーヌのようにムラのある革は上品な印象を高める。
フランチェスコべニーニョの種類
ホールカット
革:牛
ホールカットでシンプルなデザインの中にあるつま先のメダリオンはアクセントとして上品な印象を引き立てる。しかし、黒ではパティーヌの良さが感じにくいかもしれない。
プレーントゥ
革:牛
つま先のメダリオン、パティーヌによるムラ感のある色合いが凝縮された一品だ。つま先は濃い目に足の甲にかけて薄い色に染め上げているのは見事である。手染めで丹精に作られていることが伝わってくる。
キャップトゥ(ストレートチップ)
革:牛
装飾のないシンプルなデザインとしては丁度良い。何でもメダリオンばかりだとビジネスシーンでは使えない会社も少なくない。ブランドとしてシンプルなものも必要になってくる。
フランチェスコべニーニョはどんな人に向いている?
パティーヌの唯一の欠点はどのブランドも高いことが挙げられる。しかし、その中でも他のブランドとも技術に関してはフランチェスコべニーニョは引けをとらない。パティーヌ加工されたものの中では一番安いブランドかもしれない。イタリアならではのムラ感を安く味わいたい人には向いているように感じた。特に茶色といったものは黒に比べてムラ感をより感じやすいものとなっている。