ハインリッヒディンケラッカーはドイツの老舗高級革靴として有名である。全ての工程を手作業で行なっているため、年間で8000足のみしか制作しない少量生産を続けている。その希少性と人気の高さから履ける人は世界でも極わずかの人だけとも言われている。そして、元々は足の弱っている上級階級の人が履けるように作られており、足にフィットする感じやクッション性に優れた革靴だ。また履きこんでいくほど足の形に沿って沈んでいくインソールも人気の秘訣だ。
ハインリッヒディンケラッカーの特徴と種類
ハインリッヒディンケラッカーの特徴
ハインリッヒディンケラッカーはアッパーに使われている革はどれも各分野の最高級で上質な革を取り扱っている。コードバンはアメリカで不動の地位にあるホーウィン社のシェルコードバンを使用しており、カーフレザーではエルメスのバッグにも使われているカーフレザーのエキスパートと言われているデュプイ社のボックスカーフが使われている。どれもその分野では最高級で上質な革として世界で名の知れた会社である。
トリプルソールハンドソーンウェルテッド製法
ソールの厚みが特徴の1つとも言える。特にアウトソールに使われているレザーソールは場合によっては厚さ1.5㎝にもなるトリプルソールを採用している。カントリーブーツや登山靴でも大抵がダブルソールに対してトリプルソールは革靴としても珍しい。その厚みがあることが理由で他の革靴に比べて重いと感じる人も多いようだ。しかし、分厚く硬そうな見た目とは裏腹に中のインソールのクッション性は高く履き心地は良い。また歩いた感じも他の革靴に比べて気になることもない。
ハインリッヒディンケラッカーの種類
ストレートチップ
革:コードバン
オーウィン社のコードバンの光沢と分厚いアウトソールは、アッパーからソールにかけてその耐久性に関して優れているように感じた。
モンクストラップ
革:カーフレザー
デュプイ社のカーフレザーにより、独自のなめし加工によるキメ細かさとツヤは牛革の中でもトップクラスである。そしてストラップ部分も無骨ではあるが何とも頑丈なつくりである。
フルブローグ
革:コードバン
ソールの厚さが2㎝もある高さのでる革靴だ。ハインリッヒディンケラッカーを象徴とするアッパー全てに施されたメダリオンの装飾は上品である。
また、ソールが厚過ぎるため、つま先部をネジで留める程である。
ハインリッヒディンケラッカーはどんな人に向いているか?
レザーソールでも分厚く耐久性の高いものを履きたい人には向いているように感じた。なんといってもトリプルソールはあまり見かけることはない。またアッパーに使用する革に関しても最高級への拘りが強いことも感じた。価格以上の価値を感じれる一品だ。