良い革靴は身だしなみの要、相手に好印象を持っていただけるもの。
ですが本格的な革靴はとても高価ですよね。
とてもじゃないが手が出ない…という方も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、「最強の1万円靴」との異名をとる「KENFORD(ケンフォード)」です。
KENFORD(ケンフォード)とは
ケンフォードは、1982年に現リーガルコーポレーションから生まれたブランド。
リーガルの「丈夫で履きよく」というコンセプトを受け継いだ、公式な「弟分」です。
リーズナブルとはいえ、その実力は侮れません。
安価に生産できる秘密は、リーガルとの製法と素材の違いにあります。
ケンフォードとリーガルの違い
製法の違い
靴作りにおける底付けの方法は、いくつかの定番製法が存在します。
その製法によって靴の性格に差がでてくるのです。
リーガルが得意とするのは、「グッドイヤーウエルト製法」を主軸とした靴作りです。
この製法は、まず中底(リブ)にウェルト(細長い紐状の革)を縫いつけ、さらにウェルトと靴底を縫う「複式縫い」の製法です。
丈夫で足によくなじみ、手入れをすれば長く履き続けられます。
ですが生産に手間がかかるため、コストもかかってしまいがちです。
一方ケンフォードの革靴は、アッパーと靴底を強力な接着剤で固定する「セメンテッド製法」(セメント製法とも)で生産されています。
リーガルのような靴底交換には対応していないものの、比較的軽量で返りがよいのが特徴です。
(※ 返りがよい:甲の部分が曲がって靴の底が反り返る具合が、適度であること)
構造がシンプルなため、生産コストを抑えられるという利点があります。
もちろん靴底を縫いつけていないとはいえ、簡単に剥がれることはありません。
ケンフォードとリーガルはコンセプトを共有しつつ、それぞれのブランドに合わせた製法を選択しているのです。
素材の違い
1万円台の靴とはいえ、ケンフォードの靴は同価格帯製品とは一線を画しています。
ケンフォード専門の工場で熟練の職人により丁寧に生産。
使用する革や布地・ゴムの品質や耐久性は、全てリーガルコーポレーションの基準をクリアしています。
さらに品質試験はあらゆる角度から検証され、試験内容は底の剥離(はくり)検査、革の色移り試験、ダメージの反復テスト、などなど。
この徹底した品質基準が、価格以上の価値ある革靴を生み出しているのです。
またリーガルとケンフォードでは、使用している牛革の材質が異なります。
質の良い牛革は、軽量で柔らかいものがほとんど。
リーガルの方が価格分高品質なのはもちろんですが、それゆえ耐久面に劣りがち。
言い換えれば、安価なケンフォードの牛革は、硬く丈夫な材質ともとれるのです。
しっかりオイルを塗り込むなどお手入れをして、自分の足に合うように調整していくと良いでしょう。
ケンフォードのおすすめ革靴15選
数あるケンフォードの革靴の中から、ビジネスやスーツスタイルに最適な15足を厳選しました。
K641L
2003年に登場して以来売れ続けているロングセラーモデルで、ケンフォードを代表する1足です。
安定した履き心地の、シンプルなプレーントゥに仕上がっています。
モノ批評雑誌「MONOQRO」でも、その良さはお墨付き。
「全テスト総決算! ベストバイオブザイヤー2016 年末特大号」にて、紳士靴部門のベストバイに選ばれました。
(晋遊舎より2016年11月19日発売)
ストレートチップ
K643L
ベーシックなデザインのストレートチップです。
ケンフォードで選択に悩んだ場合は、これを選べば間違いありません。
安定感ある履き心地を提供する、ロングセラーモデルです。
KB48AJ
艶感が美しく、スマートなモデル。
甲革には撥水加工が施され、雨天でも安心です。
つま先裏のスポンジにより足当たりが柔らかく、履き心地はとても快適。
K641Lと同じく、長年愛され続けているベストセラーモデルです。
KN21AB
すっきりしたスクエアトゥですが、とても履きやすい4Eウィズのストレートチップ。
リーガルコーポレーションが特許を取得した「フィッティング・アシスト・システム」を搭載。
内部のクッションがくるぶし下をしっかりとホールドします。
中底にはクッションが敷き詰められ、ソフトな歩き心地が魅力です。
KN62ACJ
インソールとつま先裏に、蒸れを軽減する吸汗・速乾素材「クールマックス」を採用。
さらに「フィッティング・アシスト・システム」を搭載し、脱げにくく歩きやすい高機能シューズとなっています。
KN62は3Eウィズ、足の幅が広めです。
KN66ACJ
こちらもひとつ上のKN62ACJ同様、「クールマックス」素材・「フィッティング・アシスト・システム」の高機能シューズです。
KN66はEウィズであり、幅が狭くなっています。
エントリーモデル
定番デザインとシャープなシルエットを組み合わせた、入門向けのモデルです。
ブラウンカラーのシューズには、アンティークシャドー仕上げが施されています。
靴の内部にソフトなクッションを装備し、高機能ラバーソールを採用するなど、機能面も充実しています。
KN71AC5
シャープな印象のプレーントゥ。
ケンフォードでもっともスマートな、EUトラッドのスクエアラストを採用しています。
3Eウィズで足入れの良さは抜群です。
KN72AC5
式典からビジネスシーンまでこなせるストレートチップです。
内部に足あたりの良いクッションを配し、スニーカーに慣れた人でもスムーズに履けることでしょう。
KN73AC5
ノーズが長めのスマートなローファーで、カジュアルシーンに最適な1足です。
多機能・全天候対応ビジネスシューズ
ケンフォードは、全天候型シューズも展開しています。
水に強いだけでなく、優れた透湿性も兼ね備えた東レ株式会社「Entrant MP」を使用。
微細な孔の開いたメンブレン生地で、雨の日でも快適に履けます。
中敷に、抗菌防臭・透湿発散性を備えたオーソライト中敷を採用。
靴底は、グリップ力と耐久性に優れるビブラム社製ラバーソール「SILVANA(シルヴァーナ)」を装備しています。
甲革は手塗り調のアンティーク風に仕上げられており、価格を超えたハイクオリティーシリーズです。
KN40AE
3Eウィズの柔らかな雰囲気のプレーントゥです。
ビジネス、カジュアル共に活躍します。
KN41AE
機能とフォーマル感を兼ね備えた多機能ストレートチップ。
式典からビジネスまで、幅広く活用できます。
KN42AE
Uチップの王道デザイン。
スポーティーな印象で、カジュアル・パーティーシーンに最適です。
KN43AE
クラシカルな雰囲気のシングルモンクストラップ。
ビジネスからカジュアルまで色々な場面に活躍します。
ビジネスマンであれば一足は持っておきたい革靴
1万円台とはいえ、そのコストパフォーマンスの良さに驚いていただけたかと思います。
シンプルなデザインはどれも同じに見えてしまう可能性がありますが、1足持っておくととても便利です。
国産ブランドとして世界に誇るリーガルの「弟分」、決して名前負けしない品質とコスパを備えた革靴。
是非仕事のお供として履いてみて欲しい1足です。