ガジアーノガーリングはコバを張り出さない方法でウェスト(土踏まず)を足に食い込むようにしたフィット感の優れた革靴である。そのフィット感はまるでビスポークのように馴染み、1日中履いても疲れない革靴としても知られている。「美しい」と評されるそのウェスト部分の曲線美はガジアーノ&ガーリングだからこそなせる技である。
ガジアーノ&ガーリングの特徴と種類について
ガジアーノ&ガーリングの特徴
創業してたった10年でイギリスの歴史ある革靴ブランドと方を並べる存在になった、最大の特徴はビスポークのような作りである。ガジアーノ&ガーリングでは既製靴を中心に作っているが、どの靴も足に吸い付くようにフィットする。そのフィット感がまるで「自分の足を隅々まで測られてつくった革靴のようだ」と言われている。
それを実現しているのが、このシェイプされたウェスト部分である。普通であれば、平坦になっているもののガジアーノ&ガーリングは土踏まずに合わせて食い込んでいるため、フィット感を生むことができる。高い技術力が求められるため既製靴に採用しているメーカーはほとんどないと言われている。
10年でイギリストップにのし上がった理由
エドワード・グリーンのモデリスト兼ビスポーク責任者のトニー・ガジアーノとジョンロブのビスポークを手掛けてきたディーン・ガーリングの共同で2006年に創業された。イギリスが生んだ最強のタッグであり、たった10年で圧倒的な技術力とデザイン性で100年以上の歴史誇るイギリスの革靴ブランドと方を並ぶ存在となった。
ガジアーノ&ガーリングの種類について
ブローグ
革:牛
シンプルに抑えられたブローグの装飾がストレートチップをより上品にさせる。踵にまで細かく施されているところも確かな技術を感じられる。
モンクストラップ
革:牛
モンクストラップであることを感じさせながらブローグであることも同時に感じさせる。どちらの主張も邪魔をしないデザインとなっている。
ガジアーノ&ガーリングはどんな人に向いている?
「既製靴でビスポークのような履き心地が欲しい」という人には向いている。足にフィットする感じはどの既製靴と比べても群を抜いている。しかし、人によっては土踏まずのない人もいるため、全ての人に合うかは言えない。特徴的なつくりのため、純正のシューキーパーでないと形が崩れてしまうことも注意しておこう。