革靴の欠点は「蒸れやすい」ということ。人は一日にコップ一杯分(200ml)の汗をかくと言われていて、通気性の悪い革靴の中ではサウナ状態。
そんな問題を解決させるために通気性を考慮したのが、ホーキンスのプレミアムクールストレートチップである。靴の中で一番蒸れやすい足の付け根の部分を中心に通気孔がある。インソールにも拘り、メッシュ素材でできたまさに通気性だけを考えた革靴について紹介しよう。
プレミアムクールストレートチップの基本情報
タイプ | ストレートチップ |
色 | CUOIO(茶色) |
素材 | アッパー:天然皮革、足底:ゴム |
原産国 | イタリア |
価格 | 8,532円(税込) |
評価 | ★★★☆☆ |
見た目は他の革靴と何の代わりもない。横から見ても、足に何か工夫がされているなんてわからない。実際に履いてみた。
履いてみた印象
履き心地は?
少し横幅が広いように感じた。革は柔らかく、最初から履いても靴擦れが気になることはなさそうだ。
通気性は?
歩く度に、足の中に風が入り込む感覚がある。かなり通気性は高いように思う。画像の通り、裏面に通風孔があるのだ。外見は通常の革靴のまま、最大限工夫されているのが分かるだろう。
中敷き(インソール)を抜いてわかるのだが、写真のように後ろのカーペットが透けて見えるぐらい網目状になっている。
かなり通気性には考慮されている結果、裏面から水が入り込んでしまうことが欠点になる。通気性と防水性の両方を兼ね備えることは難しいだろう。
足底の減りは?
足底に使われているゴムの素材はスニーカーに使われている素材に近く、減り具合としては特に弱い印象はない。
経年変化は?
伸縮性がありシワは付きにくい印象を受けた。磨けば磨くほど光沢が出るとは思えない。
キズついた箇所を修復して靴クリームを多用することを考えると、通常の靴とは逆に色が濃くなっていくだろう。
汚れ・キズ具合は?
つま先部分の写真を御覧いただきたい。履いて一週間ぐらいで小石のキズがついた。キズがつくとこういった形でその部分の色が薄くなる。靴クリームで修復することは可能だが、キズに対する耐久力はないように感じる。
コストパフォーマンスは?
8532円という価格でここまで通気性を考慮したつくりがとにかく印象的だ。暑い日に使う分には良いので、ローテーションの一つとして持っていても良いだろう。
デザイン性があまりないので、シンプル過ぎて足元をオシャレにしたい人には物足りないかもしれない。
ホーキンス プレミアムクールストレートチップはどういう人に向いている?
「1万円以下で通気性を最大限に考慮した革靴がほしい人」には向いている。通気性の良い革靴には、足汗がかきにくい、革靴の中の臭いを抑える効果が期待できる。デザイン性ばかり気にするのではなく、機能性に特化した革靴も一つは持っていても良いように感じた。様々なシーンに合わせるためにも、用途にあった革靴を色々と選んでほしい。