新入社員が最初に買うべき3足の革靴~ブランドとおすすめは?

最初に結論。新入社員の皆さん、革靴は最低3足用意しよう。

特に営業、外回りが多い部署へ配属された場合は4足~5足がベター。革靴を長持ちさせたい、総合的なコスパを高くしたいという方は、「同じ革靴を連続して履かない」ことだけ意識すれば、最低5年以上はその革靴を新品同様に保たせることができる。毎日同じ服を着ないように、靴も毎日履いていると劣化が早く、足の汗を除湿しきれず腐ってカビてしまう。

その基本を押さえた上で、ここでは新入社員に向けた「購入すべき革靴」の種類とブランドについて解説していこうと思う。

新入社員が揃えておくべき革靴の種類

営業マン必須!フォーマルシーンで活躍「ストレートチップ」

冠婚葬祭やビジネスシーンにおける定番の型。「フォーマル=ストレートチップ」というイメージをもたれる年配や上司、お客様も多いため、必ず一足は用意しておきたい。ストレートチップの革靴を履いていて目をつけられることはまずないし、しっかり磨いて履いていれば非常にスーツとの相性もよく就活生のように「着られている感」もなくおしゃれな印象も持たれる。特に新入社員の場合は目立つ必要もないので、ストレートチップだけで3足用意しても良いかもしれない。

モダンでクラシカルなイメージの「プレーントゥ」

ストレートチップの次に王道・主流な型。モダンでクラシックな印象があるが、フォーマルシーンでも最近は見かけることが多くなった。ガラス加工やマット加工など、質感によっても見た目のイメージが大きく変わるため、スーツやシーンによっていくつか用意してみるのもOK。

高潔な仕上がりかつ手入れし易い「ホールカット」

ストレートチップのストレートラインが無くなった型。一枚革でできているため、手入れがしやすく、また上品な印象を与える。ただ上質・耐久力がある丈夫な革で、かつ高い技術を要するため値段は高め。新入社員にとっては難しいかもしれないが、将来はホールカットを履くことを目指してみて欲しい。またしっかり手入れしないと傷やシワが目立ちやすいため、メンテナンス技術も身に付けてから購入しよう。

機能性も高く実は上司に好まれる「モンクストラップ」

紐靴ではなく、ベルトで止めるタイプ。金属部が露出するためフォーマルシーンでは適さないと言われているが、営業マンや銀行員も履いている方が多いので冠婚葬祭時以外は気にする必要はない。紐を結ばなくていいため着脱も便利のもおすすめポイント。ただ金属の引き締めで部分的な劣化が早く、錆び付きや砂ぼこりの混入など、メンテナンスを細かく行わないとすぐダメになってしまうのが難点。

新入社員が買ってはいけない革靴の種類

学生感が丸出しのローファー

アメリカでは最近流行中というが、日本においてはNG。

メダリオン加工の革靴

革靴に穴が空いた装飾がされたものを「メダリオン」という。カジュアルな印象を大きく与えてしまうため新入社員は履くべきではない。

ブーツスタイル

こちらは比較的メジャーにはなってきているものの、新入社員がいきなり履いていくにはハードルが高い。

アニマル柄の革靴

アニマル感が見て取れる革靴は履くべきではない。上司だけでなくお客様からも印象は悪い。デザイン重視の革靴は基本自己満足でしかないため、そういったものを履きたい場合はショップ店員かオフィスカジュアルの会社に転職しよう。

新入社員の革靴の色は「黒」で様子見

入社前の研修や、就活の際に先輩社員の足元を見ておくとより失敗することはない。色については会社で定められていたり、配属先の上司の好みもあるので、良い色・悪い色が判断しにくい。

最初は「黒」の革靴を選び、業務に集中すること。色で遊びだすのは3~4年経ってからでも遅くは無い。茶系等の色は本当に上司によって感覚が異なるため注意が必要。

ちなみに私の新入社員時代、写真のような、革靴の色は黒でも、ソール部分が焦げ茶色のものを履いていたが、これでも上司から強く注意された。どんなに「良い会社」と呼ばれているところでも、上司によって、部署によって、会社が全く異なると思った方がいい。悪いことは言わないので最初は「完全黒」で臨むべし。

ブランドはまずは国産から選ぶ

・リーガル
・スコッチグレイン
・クラークス

この3つであれば大きく失敗することはない。特にリーガル、スコッチグレインは日本製なので、日本人の幅広の足によく合うよう作られている。クラークスは外国製ではあるものの、リーガルの息がかかっているため比較的日本向け。また個人的におすすめなのは「アシックス・ランウォーク」や「REGAL GORE-TEX」などの機能性革靴。どちらも蒸れない濡れない汚れないというゴアテックス性能を搭載した最近話題の革靴。最初は覚えることもたくさんあり、革靴のメンテナンスもおろそかになりがち、かつ夏に向けて暑くなるため汗対策が考えられたこの革靴は非常におすすめ。

最初から調子に乗って外国ブランドの靴に手を出すと失敗する可能性が極めて高い。外国製の5~10万程度の革靴は、日本製の2~4万程度の革靴に匹敵する。ブランドで見栄を張っても履いてしまったら他人からは分からないので、日本製の靴で十分だと私は思うし、そもそも日本製の靴が外国製に劣っているとも思わない。以上の注意点を参考にしつつ、新入社員の方は靴を選んでみるといいだろう。