ネクタイの生地・種類別着こなし術&選び方

ネクタイの生地には天然素材と人工素材があり、さらにその素材ごとに細かく分けると全部で8種類にも及ぶ。生地の持つ特徴やスーツとの相性を考えて着こなすと、季節感や清潔感を感じさせることもできる。

ネクタイの生地には、シルク・コットン・ウール・リネンの天然素材と、ポリエステル・レーヨン・アセテートの人工素材がある。

  • 天然素材の特徴
    独特の色合いや、肌触りは圧倒的に天然素材のほうが良い。またコットンやウールはシワになりにくく普段使いのネクタイとしておすすめ。
  • 人工素材の特徴
    人工素材は天然素材を模倣して作られたもので、安価で手に入る。特にポリエステルは水に強い性質があるため雨に濡れても弾きやすく・乾きやすい。

天然素材のネクタイの着こなし

シルク

ネクタイの生地として最も用いられているのがシルク。光沢が強く高級感があり、スーツとの相性は抜群。光沢を出すためにあえて無地のネクタイを選ぶのも良く、特に青系や赤系は色が鮮やかに出やすい。

欠点として、シミになりやすく、酸やアルカリ性に弱く色が溶け出してしまう可能性がある。もし自宅で洗う場合は、洗濯機に入れて洗うことはできない。中で生地が擦れて、シルクだと傷付いてしまう。また漂白剤も生地が溶けるため使えず、できても中性洗剤で軽く浸けてすすぐだけである。汚れが目立ってしまう色はなるべく避けておこう。

コットン
コットンは落ち着いた印象を与える生地だ。カジュアルさはありつつもスーツとの相性も良い。コットンに合わせるスーツの色合いもチャコールグレーやグレーなどの黒系で合わせる。かなり落ち着いて見えるため、若い世代では着こなすことは難しく場合によって老けて見えてしまう。

コットンにカジュアルさがあるからと、夏場に付けている方もいる。しかし生地感として、暑苦しい印象を相手に与えてしまうので止めておこう。合わせるスーツやYシャツの素材もネクタイと同じものに揃えると失敗はない。コットンは下手に他の生地と合わせると、浮いてしまい悪目立ちする。

ウール

ウールは高い伸縮性に優れている。ウールは冬物の衣類に用いられることの多い生地。ネクタイにウールを使用することで、生地から冬っぽさを相手に感じさせる。素材自体に光沢がないため濃い色味の紺やエンジなどを選ぶと良い。また光沢のあるスーツとは相性が悪く、スーツの生地も落ち着いたツイード系のものを選ぼう。

ウールのネクタイは摩擦が強く、締めにくいため結び目が大きくなりやすい。そのため薄いコットンのネクタイを選ぶと、結び目が小さくなりスッキリとした印象になる。

リネン

リネンは吸水性と通気性が高く、夏物の衣服に使われることの多い生地。生地だけではなく、色合いからも夏っぽさを出すために薄いピンクや水色で淡いものを選ぶと良い。

印象としては清涼感を相手に与えるため、スーツも夏用の薄いものと合わせると良い。薄い色のネクタイには、濃い色のスーツを合わせると色の濃淡のバランスが取れる。また淡い色のネクタイに白Yシャツと合わせると全体的にぼやけてしまうため、思い切って柄物や色Yシャツと合わせる。

人工素材のネクタイの着こなし

ポリエステル

ポリエステルは水に強く型崩れしないため、使い勝手が良い。汚れたときも、わざわざクリーニングに出さなくても手洗いできれいになる。毎日付けていく用のネクタイとしては、生地の中でもポリエステルがおすすめだ。値段も比較的安いため、ボロボロになったら買い換える消耗品のネクタイとして考えておこう。

光沢もありシルクと並びスーツとの相性が良い。ネクタイの色味を出したいなら、白シャツでさらにネクタイの色を強調させる。しかしポリエステルは頑丈な反面、シルクと比べるとネクタイを締めるときの滑りが悪い。そのため、ネクタイの結び目が不恰好になりやすい。買うときは見た目では分からないため、その場で軽く締めてみるといいだろう。

レーヨン

レーヨンは自然な光沢があるが、シルク同様にシワになりやすく水洗いすると縮んでしまう。そのため、あまり使い回すことには向いておらず、大切なイベント(結婚式や会社の祝賀会など)のときに身に付けていこう。

レーヨンは自宅で洗うことは難しいため、なるべくクリーニング屋にドライクリーングとして出そう。色合いや光沢で引き締まった印象を与えるため、黒スーツとの相性が良い。エンジや紺といった発色の出やすいものを選ぶと上品さが出る。

アセテート

アセテートは人工素材の中でも、最もシルクに近い素材感。アセテートは天然素材の自然な光沢があり、汚れにくい。しかし人工素材の中でも引っ張りや摩擦に非常に弱く、何度も結んでいるうちに色落ちしてしまう。また汚れたときに染み抜きで除光液を使うと、生地が溶ける可能性がある。デリケートに扱わないといけない点では、普段用に付けていくのには向かない。使ったとしてもレーヨンと同様にイベント時のみになる。

カジュアルさを出すならニットタイ

ニットは主に縫い方を指し、使われている生地は天然素材のシルクやウール、人工素材のポリエステルが多い。一般的に編みこまれており、涼しげな見た目だが、生地を変えれば季節問わず付けられる。夏はシルクやポリエステル、冬ならウールがおすすめだ。

ニットタイはかなりカジュアルな印象になりやすいネクタイだ。主に「ビジネスカジュアルOK」となっている会社の方におすすめだ。カジュアルさを出すなら、シャツも柄物を取り入れたり、逆に落ち着かせたいのであれば無地の色味薄い水色と合わせると良い。ニットは吊るしておくとセーターのように伸びてくるため、保管する時は別で丸めて洋服棚の中で保管しよう。

ネクタイの生地選びも仕事場に合わせる

ウールやニットタイは職場によってはカジュアルさが出やすく、「どの職場でも大丈夫」とは言えない。そのため最初に手を出すべき生地として、シルクやポリエステルがおすすめだ。この2つの生地を社会人として持っていない方のほうが少ない。

私が初めて買った生地もシルクである。シルクはスーツ・ビジネスカジュアルどちらの服装にも合わせやすいため、使い勝手も良い。

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