アルマーニスーツ3つの魅力~デキるビジネスマンはなぜアルマーニを着るのか

アルマーニは「高級紳士服の代名詞」と称され、数あるスーツブランドの中でも人気・ブランド力が高い。営業マンの中にはそのネームバリューに憧れ「いつかはアルマーニのスーツを着たい」と、それを目標に仕事に精を出す方も多いのではないだろうか。

またアルマーニが人気の理由は、単にブランド力によるものだけではなく、素材・シルエット・着心地とスーツに対する「質」を追求している点にある。今回はその3つの魅力について深掘りしていこうと思う。

アルマーニの魅力①:イタリア産の最高品質の素材

基本となる表地は上品な光沢のあるウール100%素材。そのウールはイタリアの服地メーカートップの「エルメネジルド・ゼニア」を使用している。ゼニアの生地は羊の脇と肩の部分しか使っておらず、密度や強度の高いものだけを厳選。

ウールは「SUPER」の語尾に付く数値が高いほど原料となる糸が細くなり、しなやかで肌触りが良いと言われている。アルマーニスーツにはその数値が100を越える最高クラスのものを使用。ただ細過ぎると耐久性に欠けるため、ビジネスシーンでは機能性も含めた着用感で選ぶようにしよう。

アルマーニの魅力②:時代に合わせたタイトなシルエット

今ではタイトなシルエットが流行だが、アルマーニスーツもそれに対応。「アルマーニ」と聞くと今の若い男性はもしかしたら「おじさん臭い」と敬遠してしまう方も多いかもしれないが、時代や流行に合わせた最先端のファッションを取り入れている。

スーツのみならず、私服でも使用できるカジュアルなジャケットや、思っている以上に遊び心溢れたファッショナブルなラインナップなので是非一度お店に足を運んでみて欲しい。

アルマーニの魅力③:オーダーメイドのような着心地

一般的なスーツは肩パッドや芯などを入れることで、身体のラインがカッチリと見える仕立てになっている。

そのためサイズが合わせづらく肩が浮いたり動きづらい。これを解消するために、アルマーニスーツは型を作る資材をなくし、身体のラインに沿って着られるように柔らかくしなやかな生地(ウール)を使用。

アルマーニスーツのラインナップ

ジョルジオ・アルマーニ

ジョルジオ・アルマーニはアルマーニの中で最高クラスであるファーストライン、ブラックラベルのものを指す。スーツの価格相場は25万~60万円。WALL STREET・TRADER BLU・SOHO・SOFTと4つのシリーズがある。パーティ用にタキシードもあり、ジョルジオ・アルマーニの中でも特に品質に拘った一品。

アルマーニは以下の2つのラインナップにおいて模造品やアウトレット品が数多く出回っているため、一般的に「アルマーニ」と言うと、このブラックラベルのものだけを指すケースが多い。

アルマーニ・コレツィオーニ

アルマーニ・コレツィオーニは1つランクを下げたビジネスライン。価格相場は5万~20万円。アルマーニの中でもリーズナブルかつ品質が高く若年層~中年層から人気。

もともとアルマーニはタグの色でランクが区別されており、「ブラックラベル」となるジョルジオ・アルマーニがファーストライン。その中で「ホワイトラベル」が、このアルマーニ・コレツィオーニ。ビジネス向けに作られた黒や濃紺、グレーといった落ち着いた色が多い。

エンポリオ・アルマーニ

エンポリオ・アルマーニはカジュアルからビジネスと幅広くデザインを展開しているアルマーニのセカンドライン。20代をメインターゲットにしているため、ダブルジャケットや柄物などと個性的なものが多い。価格相場は10万~30万円とアルマーニ コレツィオーニと同等。ただエンポリオ・アルマーニのスーツを購入する方は少なく、財布やマフラー、名刺入れなどの服飾小物、カジュアルジャケットが人気。

アルマーニスーツは営業マンの憧れ

アルマーニスーツはどれも安いものではない。むしろジョルジオ・アルマーニに関して言えば、量販店のスーツを10着も買えるほどの価格。

「高すぎる」「ブランドに甘えた殿様商売」だと揶揄する方も少なくないが、その価格の根拠は他を引きつけない「品質」に自信がある証拠なのだ。デザイン・生地の質・仕立ての特徴から言って、やはりイタリア製スーツ、特にアルマーニは他と一線を画すブランドであると感じる。