革靴の縫い目がほつれたときは早めに対処しよう。放っておくと、歩いているときにモノに引っかかり余計にほつれが悪化する。少しのほつれであれば、自分で対処できる。
革靴の縫い目のほつれは一時的に自分で直せる
革靴は革を繋ぎ合わせて形を形成しているため、モノにぶつかるとどうしても縫い目がほつれてしまう。革が強くても、糸は頑丈には作られていない。そのため、値段に関係なく縫い目がほつれることがよくある。そのため、修理に出すより簡単なものは自分で一時的に直しておこう。
革靴の縫い目のほつれを直す方法
革靴は履きこんでくると、革より先に縫い目がほつれることがよくある。そのため、自分でできるほつれの直し方を紹介しよう。
【用意するもの】
- ハサミ
- ライター
- 手入れ道具一式
ほつれを直すのに特別なものは必要ない。
1:ほつれた部分の糸を1mmほど残して切り落とす
縫い目がほつれると収まっていった糸が長くむき出しになる。そのため、むき出しになった糸は1mmほど残して遠慮なく切っておこう。むき出しのままにすると歩いているうちにモノにひっかかりほつれが悪化して部分的でなくなるため注意しよう。
2:1mmほど残した糸をライターで炙る
1で1mmほど残した糸をライターの火で炙る。糸を溶かすことによって玉になり、それ以上ほつれることを予防できる。ライターで炙る際は火を当て続けず、左右に火を振りながら火の先端が糸だけに当たるようにしよう。
※火を当てて続けると、革も焼けてしまい色が落ちてしまう。ここの作業は素早く行おう。
3:糸にライターの平らな部分を押し当て馴染ませる
火で炙った糸は玉のように丸くなるため、その時にライターの平らな部分を使って押し当てることでほつれた部分に蓋ができる。縫い目に合わせて蓋ができるため、それ以上糸が伸びることを防止できる。
4:ほつれ部分が収まったら手入れ
ほつれを直す際は、手入れを後回しにしよう。先に行って、靴クリームや保湿クリーム、クリーナーなどの油分が火に反応する可能性がある。火で炙ったとき、余計に革を痛めるため手入れは必ず最後に行う。
悪化した縫い目のほつれは靴屋に持っていく
縫い目のほつれは一時的に直すことであれば、自分で行うことは可能である。しかし、縫い目のほつれぐらいであれば靴修理に出しても1500円程度で済むものだ。
こういったほつれは早く見つけることが大切で、日々革靴を手入れしている方であれば見つけ出せる。革靴を手入れする理由の1つに革の状態を見て確認することも重要である。ただ手入れをすればいいわけではないことを覚えておいてほしい。