革靴は大事に履いていても、いつかは色あせる。そんなときの対策と色あせを遅らせる方法について紹介しよう。ビジネスマンになると、何足もローテーションで革靴を回しているため、一つ一つ革靴の寿命は長くなる。しかし、寿命とは関係なく色あせ・色落ちはやってきてしまう。間違った方法を行うとかえって色褪せ・色落ちしたものを悪目立ちしてしまうので、正しい方法を理解しておくこと。
タイプで分ける色あせ・色落ちの対策方法・修復方法
【無色クリーム】乾燥が原因で全体が薄くなる
全く履いていない革靴が、知らぬ間に全体的に白っぽく色が薄くなっていた、なんて経験はないだろうか。
その原因は乾燥によるもの。無色クリームで全体を塗りこみ、油分の補給をすれば初期のものであれば元に戻る。特に擦ったわけでもないのに、色があせてしまうことは乾燥によって。しかし、キズとは違い擦って色が落ちたわけではないので、無理に色付きのクリームをつけてしまうと、色あせ部分が誇張され目立ってしまうことがある。
色あせは必ず起こる。重要なのは、その症状の発生を「遅らせる」こと。それがメンテナンスだ。油分補給で乾燥を防ぎ、毎日磨いてあげよう。
【色付きクリーム】擦ったり、キズがついて色が落ちる
大事に履いていても、擦ったりして物理的な刺激を与えてしまった革靴は簡単に色が落ちてしまう。そんなときは、色付きクリームで修復すること。
しかしここで注意すべきは、クリームの色。色が落ちて傷ついた部分は周りの色より薄くなってしまうのだが、だからといって絵の具のような考え方で周りより濃い色のクリームで塗ってしまうとかえってキズが目立つ。キズがついた部分は周りより色が染み込みやすいため、逆に周りより色の薄い色のクリームを塗ることが重要になってくる。
これは油性のクレヨンならではの技になる。細かいキズはクリームだと全体に塗りこんでしまうため、ピンポイントで色を塗りこむために用いられる方法だ。
2000円程度で色あせ補修をやってくれる
靴の修理屋さんに持っていくと、1000~2000円と意外とリーズナブルな価格で修理してくれる。確かに靴クリームを買った方が経済的ではあるものの、営業前にその傷に気付いたときなどは手軽に持ちいって補修してもらえることもできる。
色あせと色落ちの原因は違う
乾燥したときに起こる色あせと傷ついてできた色落ちを分けて考えること。そもそも理由が乾燥によるものかキズによるものかで対処の方法も変わってくる。さらに重症度でいえばキズの方が厄介になってくるため、大きなキズの対処についても一緒に覚えてほしい。