ニベアの青缶はスキンケアからボディクリームまで使用でき、その他色々な使用法ができる万能アイテムとして知られている。そして実は革靴磨きの手入れ道具としても使うことができる。
ニベアの青缶がなぜこんな多面的な使い方ができるかというと、単純に「ただの油」だからだ。誤解してほしくないのは、何か優れた効能を持っているわけではなく、代用品として「使うことができる」という程度のもの。何か、ニベアを使ったほうが靴が綺麗になる、という迷信染みたものが広まっているが、そこは誤解のないようにしてほしい。
ニベア青缶をクリームの代用として使ってみた
論より証拠。
実際に使ってみて本当にツヤが出るのか、シミにならないか試してみた。
繰り返しになるが、ニベアは単なる「香り付きの油」なので、そんなに怖がることはない。ただ、念の為に少量づつ取って使おう。
あぁ、付けてしまった…
安全なのはわかっているが…
言い忘れたが、塗布前に豚毛ブラシで軽くブラッシングしておこう。ホコリ汚れが付いていると、汚れをなすりつけることになってしまう。
優しく伸ばしながら、段々と力を入れて馴染ませていく。
左が塗布後、右が塗布前の写真。
写真だと分かりづらいが、普段使っているクリームによる仕上がりと大きく変わることはないのでひとまず安心。油が染みこんでシミになったりすることもなく綺麗。
完了。
安全なのは分かったが、ただなんというか…心臓に悪い。
ニベアがケアの代用品として使えるということは分かったが、これをメインで使いたいとも思わないし、緊急時にこれをいざ代用するかというと、私だったら面倒でも買いに出かけるかもしれない。
ニベアよりワセリンの方が代用として優れている
ここまでニベアの効果を解説してきたが、実は代用として使用するのであればワセリンの方が有能。
ニベアももちろん安全性が高く、革にシミができたりする心配は少ないが、多少なりとも化学成分の配合があり、シミの可能性はゼロではない。ただし、ワセリンであれば100%「純正ワセリン」であり、温度の影響を受けにくい油なのでシミ焼けの心配は正規のクリームより少ない。加えてニベアより半値近く安く購入でき、油の伸びがすごいのでコスパも高い。
こうしたことから個人的にはワセリンを使用することの方が多い。
ただ、どちらにしても革靴の手入れ道具として作られたものではないので、いざという時の豆知識として覚えておくと良いだろう。