革靴を選ぶ上で参考になるのが革質・型・価格、などなど。その中でも「縫製技術」について少し知っているだけで革靴選びが更に楽しく、また購入後も損することが少なくなる。特にブランド革靴など価格が高いものほど、造り手がこだわりを持っているので覚えておきたい。
ブランド革靴の縫製技術まとめ
「ブランド革靴は何であんなに高いの??」と思うかもしれない。それはブランド料も確かにあるが、それ以上に「縫製技術」料金が含まれている。その縫製技術をまとめてみたので、今後ブランド革靴を購入する時の参考にしてほしい。
ブランド革靴の基本的な製法「グッドイヤーウェルト製法」
アッパーとソールの間に中物(コルク)を詰めて中底で上から包み込む方法である。中物がクッション性と吸湿性に優れていることで足に馴染むだけでなく、熟練された職人が手間をかけて作ったため丈夫で長持ちするつくりとなっている。
近頃は機械の大量生産が主流になっているが、この技術はブランド革靴でしか味わうことのできない製法である。機械ではできないため今でも熟練された職人の手作業で行われている。
グッドイヤーウェルト製法を得意とするブランド
- チャーチ
- カルミナ
- トリッカーズ
- デュカル
- 三陽山長
- クロケット&ジョーンズ
- コードウェイナー
- サントー二
- ヤンコ
この製法はブランド革靴であれば、どのブランドも取り入れているため、数ある製法の中でもこれを得意とするブランドをピックアップした。
靴下のような履き心地「マッケイ製法」
アッパーとインソールとソールを一緒に通し縫いする簡単なつくりとなっている。その簡単なつくれによってムダを省いており、軽量・形がスマート・履き心地が良さを実現させた。構造上がまるで靴下のようなつくりとなっており、足を優しく包み込む。マッケイ製法の特徴にインソールを見ると縫い糸が見える。
また、マッケイ製法の発展した製法にボロネーゼ製法があり柔軟性をさらに追求した製法となっている。
マッケイ製法を得意とするブランド
- ア・テストーニ
- ベッタニン&ベントゥーリ
- ペルティニ
- ユニオンインペリアル
- フランチェスコべニーニョ
- サントーニ
どれもマッケイ製法を得意とするブランドだが、中でも「ア・テストーニ」「サントー二」「ペルティニ」はボロネーゼ製法で作られている。
ブランド革靴は価格以上の価値がある
どちらもブランド革靴の履き心地を実現させている製法である。価格以上の価値は履いた方にしかわかりません。だからこそ、デキる営業マンであれば、1つはブランド革靴を持っておいてほしい。
本当の革靴を実感することでより気持ちも高まるものである。新人の営業マンはブランド革靴を購入することを目標にしても良いだろう。高級時計のように何百万と払わなくても、革靴なら数万円で最高級の技術を味わうことができる。