「靴磨き専門店」というと、東京の町中で路上で靴磨きをしているおじさんたちをイメージしてしまうのではないだろうか。しかし最近では、「靴磨きのサロン」が誕生し、ふつふつと人気を集めているという。その実態は、本当に靴を磨くためだけに作られたお店。

かなりコアな層を狙っている印象があるが、お店としては成り立っているようなので個人的には革靴に対する需要がかなり高まってきているようでうれしい。そんな「靴磨きのサロン」ってどんなものなのか紹介していこう。

靴磨きのサロンてどんなもの？

サービス内容

靴磨き

店内に革靴を持ち込み、その状態をみてサービス内容を決めていく。もちろん「靴を磨く」だけに来たのであればその場で1時間程で仕上がる。また、大体のお店は一人一足までのところがほとんどで場合によっては2足以降は預かりになるケースもある。そこも要相談である。

価格相場：2500円～

リペア

また「修理」の場合は、お店側で原因などを確認するため自分の手元に戻るまで最低2週間は考えておいた方がいい。革のひび割れ（クラック補修）に関してはもっと時間かかり1ヶ月以上かかるケースもあるのだとか。

価格相場：2000円～
※修理に関しては状態によって価格が大きく上下する

重度のヒビ割れ

こちらは修理だけではおさまらずほとんど革を新品に近い状態まで戻すリメイク作業である。どうしようもない「ひび割れ」には、革の上から革を被せるように張り新調する。ソールなどはそのままで変わるが、アッパー部分の革が変わる。もし装飾が施された靴であれば、プロが装飾に合わせて被せた革を加工してくれる。

他にもあて布ならぬ「あて革」によってヒビ割れした箇所にパッチを貼る。貼ったあとは補修箇所がわからないぐらいキレイに仕上げてくれる。

価格相場：革の張り替え30000円～・パッチ（あて革）5000円～
期間：1ヶ月～3ヶ月

靴磨きの域を超えた「染め変え」

靴磨きの域を超えているのが、この「染め替え」。そもそもの革の感じ・印象を残しつつ色だけを変えてしまう方法である。革を傷めないように脱色をして自分好みの色に多種類の染料を駆使して染め変えていく。自分だけのオリジナルカラーの「世界にひとつだけの革靴」ができあがる。履きなれた革靴は形自体はあなたの足に馴染んでいるものだ。そんな革靴が好みの色に変わり生まれ変わる。

価格相場：10000円～
期間：2ヶ月～

スエード生地を変化させる

私もとあるお店でやってもらって驚いた。それは毛羽立った「スエード生地」が「スムースレザー」に変化したことだ。かなりの技術が必要となるため、その道のプロにしかできない芸当らしい。特に革靴を持っている人の間では流行っており、くたびれたスエードの靴を全くの別物にしてしまおうという考えである。

価格相場：15000円～
※作業としては「染め替え」に近い
期間：2ヶ月～

サービス内容はお店に持ち込むだけ？

家から遠いなど仕事が忙しくて持って行くことができない人には、「宅配受注」を行っている。

宅配受注

サービスを受けたい革靴を自分で梱包して、補修内容を紙で指示して同梱しお店に送る。大体はお店に届いたらすぐに注文者に連絡がいく。代金の支払いは振込やクレジットカードの決済など方法は様々である。送料に関しては自分持ちなので、持って行くほうが安いか送った方が安いか考えた方が良さそうだ。