スウェード素材は非常にデリケートで手入れが大変。毛を全面に出していることが上品な印象を与えるが、その半面雨に非常に弱くシミにもなりやすい。おまけにそのシミは一度できてしまったら素人の手入れでは消すことができない。
革靴の手入れとは少し異なり、通気性も「良い」とは言えないものなので、正しい手入れ方法をマスターしておこう。
スウェード素材の手入れ方法
「履く前」のメンテナンス
防水・撥水加工
履く前に必ずやっておくべきことは防水・撥水加工。スウェード素材は靴に使われる素材の中でも、郡を抜いて雨に弱い。防水・撥水スプレーを全体に葺きかけ、雨から靴を守ろう。
「履いた後」のメンテナンス
ブラッシング
上品な印象が強いスウェード素材の毛並みは、雨に弱いだけでなく、土・埃・ドロなど汚れにも弱い。履く度にブラッシングし汚れを残さないように気を付けたい。毛を逆立てるようにかけて汚れを落とし、最後に毛並みを揃えるようにブラシをかける。掃除機で汚れを吸い取るもの効果的。
補色スプレー
スウェード素材は普通の革靴と異なり、色落ちしたら専用の補色スプレーで色あせを補修する。繊維に直接噴きかけるため、その革靴よりも少し色を抑えたものを選ぶとよい。
表面のしつこい汚れは専用消しゴム
防水が効いて汚れが表面に留まっている場合、消しゴムタイプのクリーナーで綺麗に落とすことができる。
シミは落ちない
スウェード素材についたシミを落とすことは非常に困難。スプレータイプの専用クリーナーで薄くするか、靴クリーニングに出すしかない。シミは防水加工などの手入れ不足で起きるため、「やっておけばよかった」と後悔する前に行うこと。
スウェード素材こそ日々の手入れが目立つ
スウェード靴は上品な印象を与える素材として好まれているが、手入れをしなければすぐに汚れてしまう。
しかし言い換えれば、汚れが目立つ素材こそ日々の手入れの見せどころ。難しい素材ではあるが、手入れ一つで常に清潔さが守られるのも特徴の一つである。