【営業マンのクールビズマナー】ジャケット着るの?半袖シャツは正装?

我が社でも5月からクールビズが始まり、夏もいよいよ本番といったところ。社内の掲示板にはクールビズに関するマナーが記載されており参考になったのだが、人事が作成したものであるため営業目線の事が歯抜けになっている。要約すると「5月~10月はクールビズです。お客様には失礼のないように。」と書かれているのだが、これでは多くの社員が誤解をしてしまうし、お客様を不快にさせてしまう社員が続出する。

この記事では特に「営業マン」のためのクールビズに関するマナーをまとめていこうと思う。

営業マンの正装は1年間ずっと「スーツ」

aisatsu

クールビズであっても、営業マンにおける「正装」はスーツである。クールビズという制度は、今でこそ非常に浸透しているが、結局のところ企業が社員に向けて「推奨」しているもの「社内」における服装マナー。営業など社外的なものに話を広げるべきものではないのだ。

特に新規の営業先となると、その可否は第一印象で決まると言っても過言ではない。相手にとって自分がどんな人かわからないのに、軽装な格好であるクールビズでは相手からの印象は最悪である。「暑苦しい」と見る人もいるが、そこに「誠実性」を感じてくれる人もいる。またスーツ・ネクタイスタイルでも暑苦しさを感じさせない色合いや、調整の仕方はいくらでも存在する。

いきなりインターホンを鳴らして、半袖・ノーネクタイの人間がやってくれば、それは不信感を募らせるだけ。だらしない格好と思われるよりは、暑くてもスーツ・ネクタイを着用し、「夏なのにしっかりした格好だ」という印象を持たせる方が印象はいい。デキる営業マンは「失敗をしない」。暑苦しい格好をしていても、それに決定打となるようなマイナス評価を与えることは無い。しかし、半袖・ノーネクタイであれば、場合によってはマイナス評価を貰ってしまうこともある。

正装(スーツ)だから商談が成立するとは言わないが、最低限のマナーとして、また誠意を伝える手段として覚えておいてほしい。

相手から言われるまではネクタイ着用

お客様の訪問時は必ずネクタイ・ジャケット着用がマナーである。
理由は、相手がクールビズを採用していないケースもあるため。いきなりやってきた我々がノーネクタイで、お客様の方がネクタイを着用していたら形勢は最悪である。

逆に訪問時、相手方がノータイ・ノージャケットの場合、「〇〇さん、こっちもクールビズでネクタイ付けていないので外して下さい」と言われるまでは着用して行くこと。そこは躊躇せずありがたく受け入れ、ネクタイを外す。

注意
クールビズを指摘された次の訪問時からは、ノーネクタイで行くことをメモして覚えておくこと。相手に何度も同じことを言わせる方がマナー違反。クールビズ期間中は、どのお客様・会社がクールビズなのかわからないため、基本の形だけは忘れないように。

上司や先輩と同伴する際は先に確認

基本は相手から言われるまでネクタイ着用がマナーであるが、上司・先輩社員に同伴する際は前もって確認しておく。二人の格好で服装が揃っていないことほど失礼なことはない。ジャケット・ネクタイは着用なのか、細かく聞いておく。

わからないことは先輩社員に質問

クールビズ期間中は、わからないことがあれば近くの先輩社員に聞くことが一番。何度も経験をしてきた先輩だからこそ、成功談・失敗談と色々な情報を持っているものだ。常識は自分の尺度では絶対に図ってはいけないし図れないものだ。

特にクールビズに関しては誤解している社員も多く、ご年配のお客様を持っている方にとってはクールビズすら知らないということがある。そこで服装に関して注意を受け、「クールビズというのは…」とこちらが言い訳染みてノーネクタイ・ノージャケットを正当化するのは完全NG。

クールビズに関する掲示が出たのであれば、それはあくまで「社内」におけることであり、営業マンとして一歩「社外」に出れば、クールビズという概念すらなくなるケースもあることを理解しておこう。