あなたは大丈夫?9割が間違えている名刺交換のやり方

営業マンがお客様を訪問するときに必ず行うのが、「名刺交換」だ。新人研修でも、真っ先に行う内容である。新人研修のない企業では「実践で学べ」と外に放り出されることが多いのだが、名刺交換の基本も知らないのに、営業マンを外に出すなんて言語道断だ。

営業マンひとりひとりは会社の看板を背負っていると言っても過言ではない。名刺交換もできない営業マンを外に出しては会社の看板にキズを付けてしまう。もし会社で教わらなかった人も、もう知っている人も復習として見て頂きたい。

正しい名刺交換の仕方

アポイントがある場合

アポイントがある場合は、訪問して受付や事務の方に客間に案内される。中に入って待っている間は席に座って待っていて構わない。

しかし、ドアが「コンコンッ」と鳴るか・相手の声や足音が聞こえたら、すかさず立ち上がって名刺を出す準備することだ。

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基本的には自分から両手で渡しに行くのだが、もし相手も同時に出した場合は自分の名刺を右手で持ち、相手の名刺を左手で受け取るのが基本だ。
渡しながら「〇〇会社の✕✕です。」と紹介する。

相手の名刺を受け取ったら「頂戴致しますorありがとうございます。」

名刺の向きと位置に気をつけて
名刺の向きは相手に自分の名刺が正面になるように渡す。位置は自分の名刺より相手の名刺が高い位置になるように渡す。よっぽどのことがない限りは基本的に、下から差し出す。

名刺を受け取った後は

自分の名刺が相手にいき、相手の名刺を受け取ったらすぐに両手で相手の名刺を持ちながら席につき、名刺入れの上に相手の名刺を置きテーブル上に相手の場所に向けて置く。

もし相手方が二人以上だったら

名刺入れの上に、置く名刺として上司に当たる人のみを名刺入れの上に置くこと。もし相手方が同じ身分のものであれば、どちらも重ならないように名刺入れの上に置くか、テーブルの上にそのまま置いても失礼にはならない。

名刺の置き場所
複数の名刺を頂く際は、相手の座っている位置に合わせて名刺を置くこと。

先輩社員に同行して貰う場合

名刺交換の順番として、目上のものから交換することが絶対だ。間違っても上司より先に名刺を渡さないようにすることだ。

補足:お客様を訪問する前に名刺入れの中をチェック

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自分の名刺の数をチェックすること。当たり前のように思えることだが、意外にも急いでいたりすると忘れてしまう。しかし、私としては自分の名刺の枚数以外にも、気をつけていることが2点ある。

名刺の数は多すぎていないか?

「いつ、どこで何があるかわからないから名刺は多く持っていて損はない!」と思ってたくさん名刺入れに詰め込む人がいる。そんなパンパンな名刺入れは正直格好が悪い。また、皮の名刺入れを使っている人であれば、パンパンな名刺入れでは相手方の名刺を置く際に不格好になる。

他のお客様の名刺を持っていかない

名刺は個人情報の塊。名刺入れに入れたままではなくしたときや、もし名刺を相手に渡すときに見えてしまっては人によっては「この人大丈夫か?」という印象を与えかねない。基本的に貰った名刺は会社内のファイルで保管することだ。

名刺交換もひとつの第一印象

名刺交換も第一印象のひとつである。営業マンとして、お客様を訪問する時までに絶対に覚えておくべき知識だ。簡単そうにみえて細かいところまで熟知できている人は少ない。雑に覚えてしまっていることが一番お粗末であり、社歴を重ねてしまうと中々直らないし聞きにくい。最初にしっかり覚えてしまって、どこに訪問しても恥ずかしくない営業マンになってほしい。