年末年始の挨拶については、最近ではメールで済ませてしまうことが一般的になってきたが、特にお世話になっているお客様・お取引先には直接挨拶に行くのが常識。年末は今年1年の感謝の挨拶、年始は変わらぬご愛顧をお願いする挨拶を行う。どんなにインターネットが発展しても、「直接会う」以上に思いが伝わることはない。
年末年始の挨拶
年末の挨拶
営業先に一年の締めくくりに挨拶をするのだが、どの日に行くことで年内最後の顔合わせになるか相手のスケジュールを確認しておく。本日が年内最後という日の別れ際こそきちんと挨拶をしておこう。
上司や先輩社員に同行してもらう場合
目上の人に代表して挨拶をして頂き、最後に「ありがとうございました」・「よろしくお願いします」と頭を下げる際に、一緒に頭を下げる。
一人で挨拶に行く場合
「一年間お世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。どうぞ良いお年をお迎えください。失礼いたします。」
帰り際に、気持ちを込めて挨拶しよう。相手も年末はバタバタとしているので長々と時間をかける必要はない。
年始の挨拶
年始の挨拶で今年が決まると言っても過言ではない。年末の挨拶と同じくらい大事なことである。
「あけましておめでとうございます。昨年はお世話になりました。今年もよろしくお願いいたします。」
年末年始の挨拶はいつもより気持ちを込めてハッキリということで、相手に誠意が伝わる。
挨拶する際の手土産
配りやすいように個別に梱包されたチョコレートやクッキー、せんべい等の比較的に日持ちが良い賞味期限・消費期限の長い物を持っていく。年末であれば相手が長い休暇を取ることを頭に入れておくこと。また、要冷蔵品を選んでしまうと、相手の冷蔵庫の場所をとってしまうので注意したい。
年末であれば菓子類、年始はカレンダーなどのノベルティ品を渡すのが一般的。
挨拶時の服装
企業によってオフィスカジュアルであったりスーツであったり、服装は様々だが、年末年始の挨拶はしっかり決めてスーツで行くべきだろう。特に社長がコロコロ変わる大手企業の子会社が取引先であると、本当に「最後」の挨拶になることも少なくない。逆に年始は、新しい社長に切り替わっており、印象をしっかり残すためフォーマルな服装で臨むのは当然と言える。
革靴もフォーマルに履きこなす
年末年始の挨拶は「フォーマルな場」と位置づけ、黒のストレートチップあるいはプレーントゥで臨む。
【相手の心を掴むPOINT】
年末の挨拶にはあえて履き古した靴(「汚い靴」ではない)で向かい、年始には新品で磨き尽くした革靴で向かう。
ギャップを演出することで、相手に存在感をアピールすることができる。いつも革靴を見ているお客様であれば必ず気付いてくれ会話が生まれるし、やる気や意気込みが伝わる。
年末年始の場はフォーマルな場
いつもと違い、年末年始の挨拶はより一層の感謝をあらわす場になっていることを考えてほしい。
お客様第一の営業マンにとて新規開拓も大事だが、それは既存のお客様がいてこそのことである。実際に私は、いつもお会いしているお客様なのに、年末年始に会う時はなぜか緊張してしまう。それぐらいの気持ちを持って挨拶に行ってほしい。