幹事は営業マンとして一度は経験する避けて通れない道である。そんな時に覚えておきたいのが、中締め・締めの挨拶の使い分けである。言葉の意味を理解してその時に使う言葉のチョイスを間違えないように気を付けたい。的外れなことを言ったときには場の雰囲気として悪くなることに注意しておくこと。幹事ができるようになれば自分のスキルとして、また上手く締めることができれば上司からの評価もぐっと上がることだろう。
中締めの挨拶は宴会の一区切りつけるためのもの
目的
・宴会の途中でけじめをつける
・退席したい人たちへの配慮
といった目的があるため、10~20秒弱の簡単かつまとまりのあるスピーチを考えておくこと。
「会場のお時間がもう間もなくとなってきましたので、一旦ここで締めさせていただきます。本日はお忙しい中、お集まりいただき誠にありがとうございました。」
など、ここで退席したい人へ合図を送る。時間が迫ってきていることで途中で帰る人はお早めにといった感じで、席を立つことの遠慮の紐を解いてあげる。大体は女性陣に対しての配慮として行うことがある。
締めの挨拶は会の終了を告げるために
中締めは会の終了が近づいていることを告げる合図に対して、「締め」は有終の美を飾る意味で会の終了を告げる目的がある。会を締めるという点から、改めて出席してくれた人への感謝の言葉を簡単に述べて、締めの基本である一本締めや三本締めを出席者みんなで行う。
※この後に2次会がある場合は、締めた後に2次会の説明を忘れないこと
「今日はこんなにも楽しい時間を皆様と共に過ごし、大変うれしく思います。飲み足りない方もいらっしゃると思いますので、この後カラオケで二次会を予定しております。お時間に余裕のある方はぜひご参加のほどよろしくお願いいたします。では一度一次会はこれにお開きをさせていただきます。本日はありがとうございました。では、これからの皆様のますますの発展を願い、一本締めで締めさせていただきます。イヨー!!(パン)ありがとうございました!」
天気が悪いとき
「お足元の悪い中、ご参加いただき誠にありがとうございました。」その後に続く言葉は上記の内容で変わらない。
気をつけておく作法
・全員を指すような歓迎の言葉
・大きな声でハキハキと話す。一人一人に顔を向けながら
・身振り手振りでスピーチを大げさに
その飲み会の趣旨を理解しておく
誰が何のために行っていることなのか。歓迎会なのか、達成会なのか、送別会、決起集会、暑気払い、会の目的はいろいろある。最後の言葉で再確認としてこの会の趣旨をみんなに締めで伝える。初めてやる人は緊張すると思うが、知っておくことで意外にもできることである。気負いせずドンと構え、締めの言葉の係がやってくること=自分での会社の存在価値が再確認できると思いワクワクして待つことだ。