スーツのおすすめお手入れグッズ、ブラッシングが簡単にできるアイテム

スーツは毎日ブラッシングしておくことで、目に見える埃を落とすだけでなく圧着によるテカリ防止にもなる。しかしスーツの生地は繊細でしっかり作られているものが多く、普通のブラシでは全ての埃を落とすことはできない。

しっかりこだわりを持って手入れをしていくには「スーツ専用」のブラシが必要になる。さらにブラシを清潔に保つための洗剤とクシも必要。最近ではウォッシャブルスーツなども流行りだが、自宅で洗えるものが限られているため、清潔に保つためにはブラシ・ブラッシングにもこだわっていきたい。

スーツ専用ブラシの賢い選び方

  • ブラシの選び方
    埃が付着しにくく天然毛100%であることが好ましい。
  • 中性洗剤の選び方
    天然毛を痛めにくい「おしゃれ着用洗剤」を選ぶ。
  • クシ(コーム)の選び方
    軽くて丈夫なものを選ぶ。引っ掛かりで折れてしまうようなものは避ける。

【ブラシ】KENT 静電除去服ブラシ

KENTのブラシは使っている素材全てが、高品質かつ耐久性に優れている。持ち手には天然木を使い、毛には馬毛を使用している。しかし、ブラシの部分の毛は100%が馬毛ではない。中央部分の毛が、静電気除去繊維となった銅イオン含浸アクリル繊維を使っている。スーツに付着した静電気を除去し、埃が落ちやすくなる。

コシのある馬毛がウール・ポリエステル・シルクなど衣類に用いられる素材全てに対応。

【ブラシ②】マーナ洋服ブラシ

マーナ洋服ブラシは先ほどのKENTのブラシに比べて毛が硬くコシがある。特にスーツの生地でも多いウールやポリエステルといった素材に向いている。価格も安く、「とりあえず洋服ブラシを買いたい」という方に向いている。静電気を除去することはできないが、天然毛100%なので人工繊維に比べて静電気が起きにくい。

【中性洗剤】エマールおしゃれ着用洗剤

エマールは独自の「美服ベール」と呼ばれる繊維潤滑成分を配合している。繊維潤滑成分は衣類を洗濯するときに洗剤が付着しても、繊維の形を崩さない成分。この成分がスーツ用ブラシに直接付けても、毛を痛めないようにしてくれる。

ブラシ自体そのまま水で洗うより、洗剤をタオルに付けて汚れを拭き取ったほうが落ちやすい。常にブラシを清潔に保つために、スーツをブラッシングした後は必ず洗剤で毛先に付いた汚れを拭き取っておこう。

【コーム】ペット用コーム

犬猫用のコームに疑問を抱く方もいるかもしれない。
様々なコームを使ってスーツ用ブラシをとかしてきたが、ペット用コームが一番持ちやすく使いやすい。そもそもスーツ用ブラシの毛も、豚や馬といった動物の毛を使っている。そのため、動物用コームとの相性が良い。

このコームは両面でコームの粗さを変えているため、毛の密度によって使い分けることができる。そのためブラシをコームでとかしても引っかかりにくい。

知らない間にスーツは汚れている

スーツは汚れが目立たちにくいため、クリーニング屋へ定期的に出しておけば大丈夫だろうと、日々の手入れを軽視されがちだ。しかし、車の排気ガスや花粉、砂など目に見えないほどの小さな汚れが日々付着している。

スーツにとってブラッシングは、シャワーで体を洗い流すように当然毎日行わなければいけないメンテナンス。今までそのメンテナンスを怠っていたと思う方は是非気持ちを入れ替えて、手入れを始めてみてはいかがだろうか。