たくさん水を取っているわけでもなく、冷たいものを食べた訳でもないのに、なぜだか夏は下痢になりやすい…そんな経験はないだろうか。実はそれは熱中症の可能性が極めて高い。私も以前、夏になると特に冷たいものを食べたわけでもないのに下痢が止まらないことがあった。汗も止まらず、常に気怠かったのを覚えている。
そんな日が2~3日続いたのち熱中症で倒れ、病院へ運ばれた。
夏の季節に思いがけないOPP…
なぜか、夏になると食後に下痢になることが多い。特に冷たい飲み物やアイスなどを極端に口に入れているわけではない。それなのにどうして…?
その原因は「ミネラル不足」によるもの。
夏は気温が高く汗をかいてしまいがち。そしてその汗にはミネラルが含まれており、夏は常に体内がミネラル不足状態。水をとると体の中で塩分・ミネラル濃度が低くなり調節しようと下痢になる。ひどい場合は嘔吐も伴い、胃腸全体が脆弱になりがち。「夏バテ」という言葉があるように、お腹が空いていても体が受け付けなかったり、胃腸が拒否反応を示してしまうのだ。
確かに冷たいものを食べすぎることによる下痢や夏バテも存在する。しかし、私のように食生活に問題が無い状態で毎食後に下痢になるようであれば、「熱中症」を疑ってほしい。
夏の下痢を抑える方法
室内の気温を調節しておく
お腹が冷えて下痢になると思う人も多いが、実は夏場に多いのは室内が高温になることによる下痢。洗脳のように「お腹を冷やすと下痢になる」と聞かされてきたのでイメージが沸かないと思うが、「暑い」と感じたらすぐにエアコン・扇風機を付けて調整すること。
ミネラル不足による下痢予防
汗をかく際に摂るものとして、水よりミネラルを含むスポーツドリンクが効果的である。夏は気温が高いため、必要以上に汗をかくことが多い。日々の食生活から塩分を意識的に多く摂る食事に替えるのも重要である。
無理して水やお茶だけに済ませようとすると、ミネラルが不足し、下痢や足が痙攣したりする。
熱中症だと思ったらすぐに病院へ
熱中症は未然の対策が大切だが、どんなに対策しても、男でも女でも、鍛えていても脆弱でも、なる人はなってしまう。
「私は大丈夫」
「今まで一回もなったことないから心配ない」
「外に出ないから問題ない」
という固定概念やエゴ意識は捨てるべし。下痢・嘔吐・頭痛、夏の気温が高いときにこういった症状が出たらすぐに熱中症を疑うこと。